トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[高校サッカー]劇的開幕戦 駒大高、大応援実らず PK戦11人目で力尽く

2018年12月31日 紙面から

駒大高−那覇西 PK戦で敗れ、顔を覆う駒大高のGK宮崎雅崇=駒沢陸上競技場で(平野皓士朗撮影)

写真

◇全国高校サッカー選手権<開幕戦> 那覇西1−1(PK戦10−9)駒大高

 開会式後の1回戦で、那覇西(沖縄)が1−1で迎えた駒大高(東京B)とのPK戦を10−9で制し、2回戦に進んだ。開会式では都道府県大会を勝ち抜いた48代表校(東京2校)が堂々と入場行進。第2日の31日は、首都圏8会場で1回戦の残り15試合が実施され、決勝は来年1月14日に埼玉スタジアムで行われる。

 那覇西のGK新垣凱のPKが決まり、駒大高の敗退が決まると、GK宮崎はその場にひれ伏し、しばらく起き上がれなかった。「すぐに(負けを)受け入れられなかった。この仲間でもう少し長くサッカーがしたかった」。そう話す目は真っ赤だった。

 試合会場の駒沢陸上競技場と駒大高は直線距離で3キロ余り。帝京を振り切った東京都予選の決勝も同会場。部員240人の大所帯に加えて“地元”開催で応援団は膨れ上がり、バックスタンドをほぼ占拠、中立地をホームに変えてくれた。それだけに「結果で応えたかった」がかなわず「みんなに迷惑をかけた。申し訳ないという気持ちが強い」と敗戦の責任を一人で背負い込んだ。

 80分間を1−1で終えた後のPK戦では両軍とも1人ずつ外したがなかなか決着せず、11人目のGKまでもつれた。「公式戦で蹴ったのは初めて」と言うPKはゴール左に飛んだ相手GKが必死で残した脚に当たり、枠外に。直後に決められ、衝撃は増幅した。ただ、悔いが残ったのは自身のPK失敗ではない。「その前に自分が1本でも止めていれば…」。守護神としての役目を果たせなかったことだった。

 駒大高には“PK職人”と呼ばれる磯部がいる。都の予選準決勝・駿台学園戦で2本止め、勝利の立役者になった2年生GK。だが「最近調子が良かった宮崎を信じて託した」と大野監督。その信頼にも応えられなかったのが悔しかった。

 サッカーは関東の大学で続ける。「こういう大舞台で活躍できる力が自分になかった」。気持ちを切り替えるのは難しいが、このつらい経験も糧に成長し、いつか笑い話に変える。

  (内田修一)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ