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【首都スポ】

[大学ラグビー]慶大、NZ留学生が公式戦鮮烈デビュー 創部120年で初

2019年11月5日 紙面から

前半、先制トライを決めるCTBエノサ=東京都八王子市の上柚木公園陸上競技場で(いずれも大友信彦撮影)

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◇関東大学ラグビー対抗戦 日体大30−27慶大

 大学ラグビーも国際化が加速だ! 4日に行われた関東大学ラグビー対抗戦グループの慶大−日体大戦で、慶大としては史上初めての外国人留学生が公式戦デビューを飾った。ナンバー8のアイザイア・マプスア(18)とCTBイサコ・エノサ(19)=ともにニュージーランド・キングスカレッジ高=だ。日本最古の歴史を誇るラグビーのルーツ校に、今年9月に入学したばかりの2人が、ラグビーのプレーだけでなく戦う姿勢でもチームに新たなパワーを届ける!

  (文・写真=大友信彦)

 ラグビーW杯で日本代表が新たな歴史を切り開いた2019年、大学ラグビーでも新たな扉が開かれた。日本ラグビー最古の歴史を誇る慶大に、創部120年で初めて外国人留学生が入部。4日の対抗戦グループ・日体大戦で公式戦デビューを飾ったのだ。

 2人はデビュー戦の日体大戦で、いきなり魅了した。開始4分にCTBエノサが右隅タッチラインぎりぎりに右腕を伸ばしてダイナミックな先制トライ。エノサは「良いトライを取れてよかった」と照れくさそうに振り返った。

 続く8分にはナンバー8マプスアがスクラムから豪快に突進。こちらもトライしたかに見えたがレフェリーの判定はノートライ。

 「TMO(ビデオ判定)があればトライだったね。でもこれがラグビーさ」とマプスアはサバサバとコメント。実際、後半16分には相手陣のスクラムから味方の突進をサポートして、ラックを飛び越えながら仕切り直しの来日初トライ。2人そろってデビュー戦でトライのそろい踏みだ。

 2人は3月に、慶大の海外からの受験プログラム・ギガ入試で合格。OB会の支援も受け、9月に入学してラグビー部に参加した。サントリーやNTTコム、日本代表で活躍し、今季慶大ヘッドコーチ(HC)に就任した栗原徹さんは「今の日本は企業でも学校でも、普通に外国人がいる時代ですから」と話す。

 「僕自身、トップリーグで外国人選手が身近にいる環境に身を置いて、言葉だけじゃなく考え方なども勉強になった。慶大ラグビー部としても、外国人と考え方をシェアできるような人材を育てたい」

 栗原由太主将は「彼らのすごいところは、普段は気さくな18〜19歳の学生なのに、ラグビーになると急にスイッチが入って激しくなる。そこは僕らの足りないところ。逆に彼らは日本人のマジメさを学んでいる。互いに学び合えています」と証言する。

 日体大戦は後半ロスタイムに逆転負け。苦いデビュー戦となったが「ここから向上していくよ」とエノサはキッパリ。

 W杯で躍進した日本代表はNZ出身のリーチ主将はじめ、南アフリカ出身のラブスカフニ、トンガ出身の中島イシレリ、韓国出身の具ら外国出身の選手が多く加わり、ダイバーシティ(多様性)を看板に躍進した。創部120年を数える日本ラグビーのルーツ校も、国際化を掲げ、新たな時代にこぎ出す。

前半、スクラムから突進するナンバー8マプスア

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