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【首都スポ】

[バスケットボール]Bリーグ 新生・渋谷けん引するベンドラメ

2019年10月5日 紙面から

川崎−SR渋谷 第2クオーター、パスを受けるSR渋谷・ベンドラメ=9月14日、船橋アリーナで(平野皓士朗撮影)

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 5日に本格開幕を迎える男子バスケットボールのBリーグで、名門・渋谷サンロッカーズが復活を期す。このオフに長くチームを支えてきたベテラン陣を放出し、絶対的エースだった元NBAレーカーズのロバート・サクレ(30)も電撃引退。代わって日本代表候補のベンドラメ礼生(れお、25)を軸とし、昨季3ポイント賞獲得の石井講祐(31)と田渡修人(29)というシューター2人も獲得。ガード中心のチームに変貌し、3シーズンぶりのプレーオフ(PO)進出と、その先を目指す。(取材&構成・藤本敏和)

 代表選手選考で誰よりも悔しい思いをしてきた25歳、ベンドラメ礼生が強い思いとともにBリーグ開幕を迎える。昨年度の男子W杯予選では13人から最終登録12人に絞る段階で2度もメンバーを外され(大会中に途中招集され1試合出場)、今年のW杯本戦でも14人→12人の段階で漏れ「何度も直前で外されて…。悔しさはもちろん、気持ちが弱るときもありました」と率直に明かした。

 理由は司令塔役、ポイントガード(PG)としての経験の少なさ。高校時代はシューティングガード(SG)。東海大ではPGも務めたが、セットプレー中心だったこともあり、状況判断やゲームメークの経験はそこまで蓄積できていない。昨季までの渋谷でも、チーム事情からSGとして出場する時間帯が多かった。

 「2番(SG)として自分を磨いていけばBリーグトップの選手になれる自信はあります。だけど代表レベル、世界を見ると僕の身長(183センチ)では小さい。ラマス(日本代表)ヘッドコーチからもSGの礼生は評価しない、PGをやるべきだとずっと言われてて」。代表の主力PGは篠山竜青(川崎)と富樫勇樹(千葉)で、いずれも生粋のPGで、経験の差があった。

 だが心は決まっている。「今年は1年通じてPGにこだわってやっていきたい。代表で(選手選考に)負けたまま終わりたくない。今年1年戦い抜く、その経験が代表としても必要になると思っています」

 チームも、その思いに応える補強を実現させた。2年連続でPOを逃した現状を変えるべく、昨季主将の満原優樹(現・琉球)と一昨季主将の伊藤駿(現・秋田)というチームの顔だったベテランを放出。変わって石井、田渡というシューターを獲得し、外からの得点力をベンドラメに頼ることが多かったチーム状況を変えた。

 「ウイング(SGを中心とした両サイドで構える選手)で点数が取れるようになったのは大きい。まだ代表活動から戻って1カ月強でコンビネーションとか物足りないところはありますが、僕がPGとして良くなっていけばチームも良くなる」。チームのPO復帰と東京五輪での代表入り。二つの目標を見据えてベンドラメが勝負の新シーズンに突入する。

<ベンドラメ礼生(れお)> 1993(平成5)年11月14日生まれ、福岡県筑紫野市出身の25歳。183センチ、83キロ。同市立二日市東小3年でバスケットボールを始め、延岡学園高(宮崎)で高校3冠。東海大を経て2016年1月、大学卒業を待たずに渋谷に加入。Bリーグ初年度となる16〜17年シーズンで新人王を獲得。日本代表では17年の初招集から代表候補に選ばれてきた。父はブラジル人、母が日本人のハーフ。 

<渋谷サンロッカーズ> ともに全日本総合選手権優勝3度の実績を持つ日立本社、日立大阪の両チームが統合されて2000年に日立サンロッカーズとして発足。千葉県柏市を拠点にNBL(旧日本リーグ)時代はリーグ戦で7度POに進出し、15年には全日本総合選手権優勝。16年のBリーグ創設を機に本拠地を東京都渋谷区としてチーム名も「渋谷サンロッカーズ」となった。ホームコートは青山学院記念館(同区)。

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