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【首都スポ】

[大学野球]大東大、ポジティブ野球で旋風起こす 8季ぶり1部復帰 首都大学リーグ

2019年9月11日 紙面から

大東大を引っ大張る(左から)石原与一主将、佐伯勇哉外野手、中野翔太郎外野手、荻田侑樹内野手=バッティングパレス相石スタジアムひらつかで

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 首都大学野球リーグで今秋、大東文化大が8シーズンぶりに1部に復帰した。主将の石原与一内野手(4年・都城)らがけん引。開幕週は東海大に連敗したが、7日の筑波大戦で初白星。連盟の発足直後から加盟し、優勝経験もある名門は、あと2勝で史上7校目の200勝にも到達する。秋はリーグ2位に入れば、日本一を争う明治神宮大会出場権を懸けた関東選手権に進める。ポジティブ野球が旗印の「石原組」が“首都劇場”で旋風を巻き起こす。 (小原栄二)

 1部昇格の原動力となったのが石原主将。監物靖浩監督(51)は「彼が今年の大東を変えたといわれている。石原の後に4年生がついていった」と振り返る。小・中学、高校でもキャプテンだった石原が雰囲気づくりをした。「もともと明るい性格なので、それをチームに浸透させようと思いました。スローガンですか? 『楽しくやろう』でしょうか。もともと好きで始めた野球なんだから楽しく」

 結果で落ち込むことがないように声を掛け続けて、負けてもポジティブな集団にした。独協大との2部優勝決定戦は初戦を0−3で落とした後で2連勝。石原はプレーでもチームをけん引。1部最下位の桜美林大との入れ替え戦では1勝1敗で迎えた3回戦で決勝打。1回2死満塁で左翼越えの走者一掃二塁打を放ち、首位打者の武者をさしおいて、リーグMVPにも選ばれた。

大東文化大をポジティブに引っ張る石原主将

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 OBで社会人野球ローソンなどでもプレーした監物監督は、選手の自主性を重んじたチームづくりが身上。就任1年目の2002(平成14)年は2部だったが、当時4年の川井進(雄太、現中日編成部プロスカウト)らが秋に1部昇格を決めてくれた。翌春のリーグ戦、王者の東海大戦で力の差を知った。「一、三塁でセーフティースクイズをして勝ち越したんですが、その後、東海の代走で出た選手に最初の打席でホームランを打たれて…。選手個々のベースを上げないといけないと思いました」

 チームスポーツであっても、それぞれの局面は個人。個々の能力を上げないと太刀打ちできない。そのために、選手がどれだけ自主的にやれるかだと、川井が残してくれた昇格で学んだ。その後は1、2部を行ったり来たりしたが、今春は、石原のポジティブ野球が川井遺産とかみ合い、副主将の荻田侑樹内野手(4年・武南)と佐伯勇哉外野手(4年・浜田)がついてきてチームを根底から変えた。

 開幕の東海大戦は連敗スタートだった。しかも2回戦は山崎に8回まで無安打に抑えられた。9回先頭でヒットを放って一矢報いたのが石原だった。その負けを引きずらずに筑波大戦は、江村伊吹投手(3年・北越)が4安打1失点完投して快勝した。石原と同じ高いテンションで相乗効果をもたらしている荻田は「雰囲気が本当に変わった。関東大会に出て東海大ともう一度対戦してリベンジしたい」と力を込める。「2部とはレベルが違うが、やれるという手応えはある」と佐伯も巻き返しに意欲的。全国舞台に向けて石原組の気勢が上がる。

◆中野一発狙う

 1部昇格で組み替えた打線は、チームを引っ張る4年生が上位を固める。1番から石原、荻田、佐伯と並び、4番に中野翔太郎外野手(4年・啓新)。

 「高校では活躍できなかったが大学1年の夏にラグビー部にトレーニング法を教わって体ができた」という中野翔は187センチ、92キロの体格。「ホームランを4本ぐらい打ってチームに貢献したい」と野球継続も視野に意気込む。監物監督は「5本ぐらい打てば人生変わるだろう」とハッパをかけた。

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