トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 首都スポ > 記事

ここから本文

【首都スポ】

[大学サッカー]法大浮上のキーマン MF森は「チーム勝たせる存在になる」

2019年6月21日 紙面から

左サイドのチャンスメーカーだが、シュートも得意な森=相模原市の法大城山サッカー場で(神代雅夫撮影)

写真

 第93回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は第8節を終え、現在は中断期間に入っている。昨季3位の法大はここまで4勝1分け3敗の勝ち点13で、首位に勝ち点8差をつけられての6位。昨季の全日本大学選手権王者で優勝候補と目されていた強豪にとっては、不本意な成績だろう。ただ、ポテンシャルが高いだけに、浮上の目はある。左サイドアタッカーのMF森俊貴(4年・栃木SCユース)や中盤の守備の要であるMF大西遼太郎(4年・磐田U−18)が従来の働きを見せれば、猛追が実現する。 (関孝伸)

 体育会のスポーツ選手は一般的に文系学部に所属するが、MF森は文系よりも大変とされる理系の情報科学部で学ぶ。その関係で、学業に追われる日々を過ごす。

 授業には必ず出席しなければならないし、単位をしっかりと取得するには、授業以外のところでも勉強に時間を費やす必要がある。しかも、文系のチームメートは練習グラウンドの近くにあるキャンパスで講義を受けるが、森が通う別のキャンパスは練習グラウンドから1時間半ほどかかる場所にある。そのため、1時限目を受講する場合だと、朝に行うサッカー部の練習を主力の中で一人だけ早々に抜けることもある。そして、それは4年生になった今も続く。

 人よりもサッカーに注力できない環境にある。しかし、本人は「それを言い訳にはしたくありません」と気丈に話し、学業と向き合う。「自分磨きと考えれば、勉強は嫌いではありません。時間を無駄にすることだけはしたくないですし、やらなければいけないのなら、しっかりとやろうというスタンスです」と、学生の本分たる学業にも精いっぱいの意欲を見せる。

 両立させるのは明らかにきついが、最上級生の今季は学業の多忙さに就職活動が重なった。試合に向けての準備がなかなか思い通りにはいかないことから、リーグ戦では第8節終了時点で4試合の出場にとどまり、ノーゴールノーアシスト。優勝候補の一角とされるチームが現在6位にとどまっているのは、昨季2得点7アシストで「相当充実」のパフォーマンスを見せた左サイドアタッカーが影を潜める現状もきっと関係するのだろう。

 幸いなことに、夏休み以降はサッカーに集中できそうだという。「ここまでは(貢献できず)チームに申し訳なかったです。これからは自分がチームを勝たせる存在になりたいと思います。全身全霊をかけて、サッカーに真摯(しんし)に取り組みます」と、巻き返しを図る。オールラウンドな攻撃力を備えるほか、自己犠牲を惜しまない献身的な守備でもチームを助ける背番号14が、本領をいよいよ発揮する。

逆転優勝を狙う法大のMF森(右)とMF大西。歓喜の雄たけびを上げるためには両選手の躍動が欠かせない

写真

◇森アラカルト

 ◆一人できままに 計画を立てずに、一人で電車に乗って出かけるのが好き。六本木でコーヒーを飲みながら本を読んだり、江の島(神奈川)で海風を感じながら自撮りを楽しんだりする。

 ◆「アラジン」 14日にテレビ放送されたアニメ版「アラジン」が楽しめる内容だったので、実写版も見たいと思い、映画館で鑑賞してきた。ウィル・スミスがおもしろキャラを演じているのだが、大物の彼が日頃醸し出す風格や雰囲気との間にギャップがあり、そこに見応えを感じた。

<森俊貴(もり・としき)> 1997(平成9)年8月29日生まれ、栃木県茂木町出身の21歳。178センチ、70キロ。同町立茂木小1年のときにJFCファイターズでサッカーを始めた。小2から栃木SCのスクールに通い出し、小4から高3まで同SC下部組織の選手としてプレーした。中3時の高円宮杯全日本ユース(U−15)選手権でベスト16入り。高1時にU−16Jリーグ選抜のメンバーに選出された。法大では2年時の途中から主力として活躍している。関東大学選抜A。

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ