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【首都スポ】

<大学スポーツ紙1面ヒーロー> スポーツ法政 野球部・向山基生主将

2019年3月13日 紙面から

主将としてチームを引っ張り、チームを「結束」させた向山(スポーツ法政提供)

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 本日の首都スポは、大学スポーツ紙競演企画「わがスポーツ紙1面を飾ったヒーロー」の2018年度最終回です。2紙はそろって、東京六大学でしのぎを削った4年生の野球部主将をピックアップ。スポーツ法政は「結束」のスローガンのもとでチームをけん引した「付属校の星」の外野手を、早稲田スポーツは、あのハンカチ王子以来となる投手兼主将を務め、ロッテ入りする選手をそれぞれ紹介します。

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 昨年、法大硬式野球部が見せた「結束優勝」。その中心には、主将で外野手の向山基生(むこやま・もとき、営4・法政二)の存在があった。

 法大は言わずと知れた大学野球の名門だ。いわゆる「野球エリート」がその門をたたき、毎年、レギュラー争いは熾烈(しれつ)を極める。そんな中、付属高出身で、高校時代の華々しい実績はなかった向山。しかし、その状況をマイナスに捉えることはなく、無心で努力を重ねた。

 すると、その努力が青木監督の目に留まり、2年時に出場機会を得ると、向山はその少ないチャンスをものにした。「これまでの努力は間違っていなかった」。当時、そう実感したという。しかし、3年時に味わったのは挫折だった。右手首の骨折。つかみかけたチャンスが、ひとつ遠のいた。だが、ここで心が折れることはなかった。復帰直後から成績を残し、チーム内での地位を確立。「付属の星」として、その名を知らしめた。

 4年時、主将となり、掲げた「結束」のスローガン。一人一人の能力の高さを実感しているからこそ生まれたこの言葉により、チームはひとつとなっていった。それを象徴する試合が秋季リーグで見せた慶大との3回戦だ。8回裏の大ピンチ、マウンドで肩を組み合う法大ナインの姿がそこにはあり、青木監督の目には涙が浮かんでいた。向山の目指した「結束」が、形となった瞬間だった。敗れはしたものの、多くの人の心に深く印象付けられたこの試合が、最後に優勝という結果をもたらしたのだ。

 現在は社会人野球(NTT東日本)の道に進んでいる向山。法政のユニホームで、チームのために過ごした7年間は、向山にとって本当に大きなものになったはずだ。その経験を礎に、これからも変わらぬ努力で、今度はプロ入りという自身の夢をつかみ取る。 (山崎有馬)

◆著者のひと言◆

 ▽山崎有馬(2年・社会学部)「昨年、向山選手に取材させていただき、その人柄に触れる中で多くのことを学ばせていただきました。どんな時も誠実な態度で取材に応じてくださった向山選手に、本当に感謝しています。卓越した野球センスとキャプテンシーを併せ持つ向山選手の活躍を、これからは一人のファンとしてひそかに応援させていただきます!」

18年度のスポーツ法政

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※著名などは大学スポーツ各紙と同じスタイル

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