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【首都スポ】

<大学スポーツ紙>スポーツ法政&明大スポーツ&早稲田スポーツ

2018年12月6日 紙面から

 本日の首都スポは、大学スポーツ紙競演企画「サッカーインカレ編」第2弾です。全日本大学選手権(インカレ)は12日に開幕。前回準優勝の法大は「スポーツ法政」が圧倒的なスピードを武器とする4年生DF、9年ぶりの頂点を狙う明大は「明大スポーツ」がJ2水戸入り内定の4年生FW、3年ぶり出場の早大は「早稲田スポーツ」がJ2町田入り内定のキャプテンを紹介します。

◆スポーツ法政 4年・DF 黒崎隼人

圧倒的なスピードでサイドを駆け抜ける黒崎(スポーツ法政提供、赤染徳光撮影)

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 「目の前で優勝杯を掲げられてしまったので、来年は自分たちがこの場所で優勝杯を掲げられるように−」。昨季のインカレ決勝で涙をのんだ黒崎隼人(経4・栃木SCユース)が、大学サッカー最後のタイトル獲得へ挑む。

 サイドバックを主戦場とする黒崎は、圧倒的なスピードを武器にした攻撃参加や左右のどちらでも遜色なくプレーできるユーティリティー性などを買われ、3年時から主力として定着。昨夏に開催された総理大臣杯では全国制覇に貢献した。

 最終学年となった今季、チームとしては『4冠』を掲げたが、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。関東王者として臨んだ総理大臣杯では格下相手に早々に敗退。リベンジを期した関東大学後期リーグ戦だったが、再開直前に内転筋を負傷。戦線離脱を余儀なくされ、3試合の出場にとどまった。

 「自分が出られなかったりチームの状況が良くない中で、何をすれば良いのか本当にいろいろ模索した」。学生コーチに転向した藺藤子龍主将(現4・横浜FCユース)の代役としてキャプテンマークを巻く葛藤の中で奔走してきた。だからこそ、「同期はそれぞれの役割をこなしてくれた」とサポートへの感謝の思いは誰よりも強い。

 チームとしての課題だった安定感の欠如も克服し、悲願へ向け全ては整った。「試合の結果で見せていくのが恩返し」。力強く語った黒崎が見据えるのは、1年越しの戴冠のみ。インカレの舞台で、「韋駄天(いだてん)」はまだまだ輝き続ける。 (赤染徳光)

◆筆者のひと言

 ▽赤染徳光(経済学部3年)「インカレ取材といえば、ピッチ上の熱い戦いとは対照的な気温の低さも印象に残っています。特に寒かったのは2年前のインカレの大体大戦。あまりの寒さに手がかじかみ、思うように字が書けませんでした」

◆明大スポーツ 4年・FW 村田航一

第17節の順大戦で幾度となく相手ゴールを脅かした村田(明大スポーツ提供、亀井笙子撮影)

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 大学屈指の点取り屋だ。FW村田航一(法4=日章学園)は、今季の関東大学リーグ戦1部で12ゴール。得点ランキング2位タイの好成績を収めた。また、運動量や積極的な守備も持ち味。守備陣からは「前線からのプレスが効いている」と、厚い信頼を受ける。明大のリーグ戦での失点数はリーグ最少タイ。攻守の活躍が認められ、J2水戸への来季新加入を決めた。

 けがに苦しめられた。高円宮杯U−18プリンスリーグ九州得点王の実績を持ち、明大に進学。しかし、入学直後に左足首を手術すると、その後も捻挫や肉離れを繰り返した。念願の出場を果たした3年時の総理大臣杯でも、顔面骨折に見舞われ「目の前が真っ暗になった」と、振り返る。そんな逆境の中、試合に出場する同期の姿に刺激を受けた。「自分も負けてはいられない」。再びピッチ上で活躍する自分を想像し、リバビリに取り組んだ。努力は実を結び、大学ラストシーズンで完全復活を果たした。

 今夏の総理大臣杯を制覇し、大学日本一を勝ち取った明大。しかし、リーグ戦は10年ぶりの5位に終わり、このままではやりきれない。「インカレ優勝が、支えてくれている人への一番の恩返し」と意気込む。チームを9年ぶりの優勝へ導き、山あり谷ありの大学生活を笑顔で締めくくる。 【渡部伊織】

◆筆者のひと言

 ▽渡部伊織(政治経済学部2年)「試合前は音楽を聴き、集中力を高めている村田選手。『恥ずかしい』と苦笑いしながらも、RADWIMPSの曲や、洋楽が好きだと教えてくださいました。アップテンポの曲で気分を高め、今大会でもゴールを量産してくれるはずです!」

◆早稲田スポーツ 4年・FW 岡田優希

第15節の流通経大戦でシュートを放つ岡田(中)(早稲田スポーツ提供、守屋郁宏撮影)

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 関東大学リーグ戦1部で、2部からの昇格組ながら快進撃を見せ、関東王者の座を3年ぶりに奪還した早大。FW岡田優希主将(スポ4=川崎U−18)は、紛れもなくその立役者の1人だ。

 何か起こしてくれるのでは−。防戦一方の試合展開でも、見る者にそう思わせる凄みがある。中盤でも力を発揮する万能型アタッカーだが、際立つのは得点への嗅覚とシュート精度。わずかなスペースと時間を手にすれば、相手ゴールを陥れることができる。スーパーサブとしての起用が中心だった昨季も、約50分に1得点というハイペースで得点を量産。チームの昇格に一役買った。

 そして今季、主将に就任。「プレーと姿勢で示していく。最後は自分が決めればいい」。自らにプレッシャーを課しながら、重要な試合では常に結果を残してきた。前期は開幕から3試合で4得点を決めてチームを軌道に乗せ、2試合未勝利で迎えた試合でも決勝点。後期に入っても、チームが苦境にある時こそ仲間を鼓舞するようにゴールを奪ってきた。リーグ戦で積み重ねた得点は15。目標の得点王に輝いた。

 今季の早大は、ピッチ内外で変革に取り組んできた。その挑戦もいよいよ最終章。「リーグを取ったからには、大学日本一を目指す」。見据えるのは40年ぶりの2冠だ。前回出場した3年前のインカレでは、岡田は1年生で唯一ベンチ入り。チームでただ一人、大会独特の雰囲気を知る男を中心に、早大は黄金時代再来を狙う。 (守屋郁宏)

◆筆者のひと言

 ▽守屋郁宏(社会科学部3年)「早大にとっては、早期敗退した総理大臣杯のリベンジを狙う大会です。チームの一体感は、ここ3年で一番の状態だと感じます。新生ワセダ初年度の集大成に注目いただけるよう、私たちも力を尽くします」

 ※筆者署名や選手出身校などの表記は各校のスタイル

 ※早大・岡田選手の学部はスポーツ科学部

 ※法大・藺藤選手の学部は現代福祉学部

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。

 

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