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【ラグビー】

<五郎丸歩の願い スタジアムの外から 特別編>いよいよ実力伯仲のW杯開幕 注目フィジーの試合は一ファンとして観戦

2019年9月20日 21時0分

日本代表のユニホームカラーにフェイスペインティングして盛り上がるファン

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ラグビーのW杯日本大会は20日、東京・味の素スタジアムの日本―ロシアで開幕した。悲願のベスト8入りを目指す日本は開始早々に先制を許したものの、WTB松島幸太朗(26)が日本の今大会初トライを挙げた。いよいよ開幕したラグビーの祭典。元日本代表の五郎丸歩(33)=ヤマハ発動機=の大会展望を、特別編としてお届けする。

各チームの実力が伯仲し、優勝候補を挙げるのは難しい。世界ランク6位ぐらいまでは、どのチームが優勝してもおかしくない。どの試合を見ても面白い大会になる。アルゼンチン(C組)は世界ランキング通りではない。今は11位と日本の10位より低いが、これにはからくりがある。南半球でニュージーランド(NZ、B組)や南アフリカ(同)、オーストラリア(D組)といった強豪とばかり対戦している結果で、本当の実力を示していない。

個人的には、フィジー(同)に注目している。かなり強いと思う。僕がいたころの日本代表トレーニングコーチが今、フィジーにいる。各選手の状態を100%に上げてくるはずだ。フィジーはもともと身体能力が高いので、楽しみ。21日のオーストラリア戦は必見だ。

1次リーグ最大の注目カードはやはり、NZ―南ア。ともに初戦。けが人がなく、フレッシュな状態で戦える唯一の試合だ。2位通過の方がいいなんて考えるはずがなく、互いにバチバチやり合う戦いになる。この試合はプライベートで見に行く。チケットを取ったので、一ファンとして楽しむつもりだ。

A組では、22日に日本の難敵となるアイルランド―スコットランドがある。ラグビーファンにとっては、日本にあまりなじみのない北半球同士の一戦は垂ぜんものだろう。アイルランドは世界屈指のSOセクストン、スコットランドの最後尾には前回大会に続き、FBホッグがいる。試合結果は気になるところだ。

侮れないのはサモア。大会直前のオーストラリア戦を見たが、相当に手ごわいという印象を持った。日本はアイルランド、スコットランドだけを見ていられなくなった。サントリーでもプレーしたSOピシら、いいメンバーをそろえている。

日本の前ヘッドコーチ率いるC組のイングランドは間違いなく上位に食い込んでくる。監督のエディー・ジョーンズさんはオーストラリアを率いて2位(2003年大会)、南アフリカが2度目の優勝(07年大会)を果たしたときの参謀だった。世界で最もW杯を知っている。勝率も高い。テレビで「ピークは決勝」と話しているのを聞き、さすがだなと思った。

もう一つの見どころは、各チームの戦い方。欧州とは気候が違う。日本のように高温多湿なところは他にない。4年前、イングランド大会の1次リーグで日本が勝ったときの南ア戦の気温は19度。今大会の序盤は、30度を超えてくる会場もあるだろう。10度以上違うと、プレーの選択が変わってくる。

汗でボールが滑るので、キックの数が増える。通常なら、この時期に開幕する日本のトップリーグでもキックが多くなるのと同じ。前後半で戦い方ががらりと変わるのが特徴だ。前半はパスミスやノックオンのリスクを減らしたいので、どうしてもキックを使わざるを得ない。簡単に3点を与える自陣ペナルティーには気をつけたい。後半勝負の試合が多くなるだろう。

 

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