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【ラグビー】

家も部屋もなしで合宿続き 五輪目指す林「セブンズの知名度上げる」

2019年12月27日 紙面から

スーツケースひとつで合宿地を渡り歩く異色ラガーマン林=東京都府中市の朝日フットボールパークで(大友信彦撮影)

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 ラグビーの7人制男子の日本代表候補合宿(22〜27日、東京都府中市)に、異色の選手が参加している。林大成(27)の所属は、日本ラグビー協会。東海大を卒業後、キヤノンで3年間プレーしたのち、東京五輪を目指してセブンズに専念するためキヤノンを退社。現在は家も部屋も持たず、ラグビー用具と着替えを大型スーツケースに詰めて合宿、遠征地を渡り歩く生活だ。さすらいの異色ラガーマンの素顔は。

 林には、自宅がない。実家は大阪。東海大仰星高から東海大に進み、トップリーグのキヤノンで3年間プレーした後、東京五輪での金メダル獲得を目指して、2017年度いっぱいでキヤノンを退社した。その後、7人制専属選手として日本ラグビー協会とプロ契約を結んだ。キヤノンの寮を出て以降は、大型スーツケースにラグビー用具と身の回りのものを詰めて合宿地から遠征へ、帰国してまた次の合宿地へ…と渡り歩く生活を送っている。

 「1年の3分の2は合宿や遠征です。残り3分の1のためだけにアパートの家賃を払うのも、車を持って駐車場代を払うのも意味ないし、そもそも帰宅という時間がなくて済むのは、けっこう効率いいんですよ(笑)」

 その林が取り組んでいるのが「ステップチャレンジ」だ。一緒にステップを練習する仲間をSNSで募る。この1年半で小中学生からトップリーグのプロ選手、さらに他競技の選手…合計400人近い仲間ができた。

 「子供に教えるのも、他競技の人とやるのも学びになります。バスケットボールの選手は接触できないから下がりながらディフェンスするのが上手い。アメフトの選手は後ろから来るDFに捕まらないようトップスピードでステップを切る。15人制とは違ってセブンズではそういう場面はよくある。すごく勉強になりました」

 15人制W杯では東海大の先輩リーチが大活躍。同期の北出もノンメンバーでチームを支えた。

 「15人制日本代表のおかげでセブンズを知ってくれた人も多いし、感謝しかない。あとはセブンズが結果を出して、日本の中で『セブンズ』の知名度を上げたいです」

 7人制の五輪代表枠12人への争いは夏まで続く。異色のチャレンジはここからが本番だ。 (大友信彦)

 

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