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【ラグビー】

W杯決勝は勝率100%!記録ずくめの南ア3度目世界一…1次Lで敗れてからの優勝は史上初

2019年11月2日 20時53分

イングランド―南アフリカ 後半、トライを決め祝福される南アフリカのマピンピ(右)

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◇2日 ラグビーW杯決勝 南アフリカ 32−12 イングランド(日産スタジアム)

 南アフリカ、3度目の世界一! ラグビーのW杯日本大会は2日、横浜市の日産スタジアムで決勝が行われ、南アフリカがイングランドに32―12で勝ち、2007年大会以来3度目の優勝を果たした。3度目の優勝はニュージーランドに並ぶ最多記録。07年大会決勝の再現となったカードで、イングランドは03年以来2度目の優勝を逃した。南アフリカはFW戦で優位に立ち、SOポラードのPGで着実に加点。後半2トライを挙げ、イングランドを突き放した。アジア初開催のW杯は44日間の日程を終えて閉幕。台風19号の影響で1次リーグ3試合が中止になったが、全国12会場で熱戦が繰り広げられた。次回の23年大会はフランスで開催される。

 W杯決勝の勝率100%はダテではなかった。頂上決戦巧者の南アフリカが、W杯を熟知するジョーンズ監督率いるイングランドを上回った。SOポラードが10本中8本のPGを決めた。守っても、相手の猛攻を受けても緑の鉄壁はインゴールを割らせなかった。1次リーグで負けたチームの優勝は史上初めてだ。

 W杯決勝進出は1995年と07年。いずれの試合も互いにノートライ。ゴールキック合戦の接戦を制している。そのDNAはポラードにしっかりと刷り込まれていた。

 「決勝はDGやPGが勝敗を左右するだろう。プレッシャーはあるけど楽しまなくちゃ。だってこのために練習してきたんだ。子どものころ家の裏庭でボールを蹴るのだって、W杯決勝の舞台を思い浮かべる。人生を懸けて準備している」

 南ア史上、決勝初トライも生まれた。後半26分、WTBマピンピがキックしたボールを一人を介して再び自ら受け取ってインゴールを陥れた。今大会通算6本目で単独2位に。17年にスーパーラグビーのデビューを果たすまで「片田舎でキックを禁じるチームでプレーしていた」(スティック・アシスタントコーチ)。無名の29歳が躍動した。「ポケットロケット」の身長170センチのWTBコルビもトライを追加した。

 南アには、優勝への特別なモチベーションがあった。127年の歴史で黒人として初めて主将となったフランカーのコリシは言う。「決勝はただの試合ではない。特別な試合だ」

 アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃後に自国開催された95年の優勝は、一夜にして白人、黒人の対立問題を一時的に解消した。07年も同じだった。「チームの最大の強みはさまざまな人種がいることだ。大統領もジャージーを着て決勝戦をテレビで見ようと、国民に呼びかけてくれた」。そう言って決戦に臨んだコリシは「わが国には大変な問題がある。団結すれば、素晴らしいことができると証明できた」と胸を張った。

 「虹の国」とも呼ばれる多民族国家。「どんな騒ぎになるか分からない」とコリシ主将が言うように、今ごろは踊って歌って再びワンチームに―。

 

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