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【ラグビー】

80分間の「アームレスリング」 惜敗のウェールズ指揮官は疲労困ぱい

2019年10月28日 紙面から

後半、トライを決めるウェールズのアダムズ(岩本旭人撮影)

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◇W杯準決勝 南アフリカ19−16ウェールズ

 疲れ切った顔が激闘の跡を映した。「非常にタフ。80分間ずっとアームレスリング(腕相撲)をしているような試合だった」。夢破れたウェールズのガットランド監督は、そう振り返りながら自軍の選手をたたえた。

 「負けてしまったのはとても残念だが、75分までは同点だった。南アフリカとの差は(ボールの)バウンド一つくらいだったかもしれない。選手たちを誇りに思う」

 大柄な選手がそろう南アの圧力を浴び続けた80分間だった。前半、南アはSHデクラーク、SOポラードのハイパントから大型FWが猛然と圧力をかけてきた。敢然と立ちはだかったのが、身長178センチと国際的には小柄なFBハーフペニーだ。正FBのL・ウィリアムズの負傷で急きょ先発入りした30歳のベテランは、再三の神業キャッチでピンチの芽を摘み、チームを救った。

 ガットランド監督は戦前、「彼は空中戦は世界一のFBなんだよ」と言った。逆境を乗り越えたFBの安定感が、先行されても粘り強く追いかけ、3度も同点に追い付く戦いを支えた。

 「まだ負けたことについて気持ちは整理できていない」。南アの重量FWに立ち向かい続けたロックのA・ジョーンズ主将はそう言いながら、「でも、まだオールブラックスとの3位決定戦がある」と前を向いた。ウェールズはW杯でNZに勝ったことはない。初の決勝進出は逃したが、歴史をつくる挑戦は終わらない。 (大友信彦)

 

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