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【ラグビー】

エディー・イングランド、NZ撃破 「攻撃的ディフェンス光った」

2019年10月27日 紙面から

勝利し笑顔を見せるイングランドのジョーンズ監督(中)(岩本旭人撮影)

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◇ラグビーW杯<準決勝> イングランド19−7ニュージーランド

 ラグビーのW杯日本大会は26日、横浜・日産スタジアムで準決勝1試合が行われ、「事実上の決勝」と言われた一戦は、2003年大会以来2度目の優勝を目指すイングランドがニュージーランド(NZ)に19−7(前半10−0)で完勝し、07年以来3大会ぶりの決勝進出を果たした。前日本代表ヘッドコーチで、イングランドのエディー・ジョーンズ監督(59)は、監督としては03年に母国オーストラリアを率いて準優勝して以来の決勝での采配となる。NZはW杯20試合ぶりの敗戦で、史上初の3連覇と最多4度目の優勝を逃した。

    ◇

 開始1分36秒。イングランドのCTBツイランギがインゴールに飛び込んだ。NZにとっては今大会初めて許す前半のトライというだけではない。この速さで奪われた経験は、王国のW杯史上でもない。まさに汚名を着せる電光石火の一幕は、W杯4度目となる知将、ジョーンズ監督らしい周到に準備した、してやったりのアタックだった。

 起点は、ハーフウエーライン付近のラインアウト。逆サイドの端にいるWTBまでボールを回したかと思うと、再び逆サイドにいるWTBへと運んだ。ピッチを横幅を最大限に使ってスペースをつくり、相手の堅固な防御をこじ開けた。

 試合前には心理戦も仕掛けた。NZの儀式「ハカ」にV字に並んで対抗。ファレル主将は「ただ立って受けるのではなく、脅威を与えたかった」とその狙いを語った。

 ただ、80分間を通じて光ったのは防御だった。「私たちの攻撃的ディフェンスが良かった」と指揮官。外側にスペースを与えず、快速ランナーを自由に走らせなかった。個々のタックルも鋭く、何度も黒衣の猛者をあおむけに倒した。終わってみれば、審判の映像確認で取り消された幻の2トライも忘れるぐらいの完勝劇。試合が終わると、NZの選手は両手を両膝に当ててうなだれた。

 ジョーンズ監督は日本語で「NZはゴッド(神)」とたたえると、「フィジカル、メンタルも準備万端にし、よーいドンで当たっていく必要があった」と続けた。このNZ戦のために、組み合わせ決定後の約2年半、勝つ術を選手にたたき込んだ。それでも、「まだ歴史をつくっていない」と気を引き締める。ラグビーの母国が大きな山を一つ越え、頂まであと一歩に迫った。 (末松茂永)

<イングランド・ジョーンズ監督>(NZ・ハンセン監督とは旧知の仲)「これで飲みに行ける。(ハンセン監督がトヨタ自動車に関われば)トヨタの車はもっと速くなる」

 

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