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【ラグビー】

姫野が泣いた…南アの徹底マークに苦しみ屈辱の途中交代「全て負けた、もっと強くならないといけない」

2019年10月21日 0時12分

準々決勝で南アフリカに敗れ、松島(左)と抱き合う姫野=味の素スタジアムで(浅井慶撮影)

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◇20日・ラグビーW杯日本大会準々決勝(東京・味の素スタジアム) 南アフリカ26−3日本

 姫野は泣いていた。世界屈指の分厚い壁にはね返された。南アフリカから徹底マークを受けたナンバー8は、パワー軍団のFW陣から二人がかりで進路を阻まれた。持ち味の突進でボールを運ぼうにも、押し戻された。後半12分に途中交代、力負けだった。

 「南アは接点やモールで強く、全て負けていた。ダブルタックルを食らっても進めるくらい、もっと強くならないといけない。この負けを忘れてはいけない」

 4年後のW杯をはじめ、年齢でも、実力でも今後の主軸を担う自覚がある。次世代のリーダー候補は敗戦から、進化する誓いを立てた。

 名古屋市立御田中でラグビーを始めた時から当たりの強さは突出していた。3人がかりで構えるダミーに突進しては、吹っ飛ばした。当時の顧問だった松浦要司さん(42)=現同市立志段味中=は「練習では仲間がけがするから100%はダメだ」と“全力禁止”を命じたほどだ。

 中3の冬、精神的な成長を願う松浦さんから、米国の心理学者で哲学者のウィリアム・ジェームズの格言を教わった。「心が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる」。姫野にとって忘れられない言葉となった。

 全5試合を戦ったW杯を終え、姫野は「今大会は自分のことで精いっぱいだった。強さと弱さがはっきりした」と自身と向き合った。グラウンドで常に先頭に立ち、チームメートを引っ張るリーチと日々を共にすることで、リーダー像としての影響も受けた。「これで終わりではない。決勝トーナメントをスタンダードにして、ベスト4を狙わなければ」。未来へ向け、言葉に力をこめた。

 

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