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【ラグビー】

闘将ジョセフHCに継承された「信は力なり」 桜の戦士たちの勇気と信念が実を結んだ大躍進

2019年10月20日 23時18分

試合後、流と握手するジョセフHC

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◇20日・ラグビーW杯日本大会準々決勝(東京・味の素スタジアム) 南アフリカ26−3日本

 ラグビーのW杯日本大会第22日は20日、東京・味の素スタジアムなどで準々決勝2試合が行われ、日本は優勝2度の南アフリカに3―26(前半3―5)で敗れ、初のベスト4入りはならなかった。前回大会で劇的な白星を挙げた南アフリカを相手に、この日はFW戦で互角の戦いができず、ミスを連発。今大会通算5トライのWTB松島幸太朗(26)=サントリー=らバックス陣も封じ込まれ、今大会初のノートライだった。

 元ニュージーランド代表の闘将に率いられた桜の戦士たちの挑戦は、8強で幕を閉じた。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は選手、そして、ファンをたたえた。

 「振り返るとファンがいた。力になってくれて、ありがとうと言いたい。選手は20点差以上離されても、最後まで諦めずに立ち上がっていた。誇りに思う」

 日本史上初のベスト4に届かなかったが、日本協会が続投方針を打ち出している指揮官の手腕の評価は揺るがないだろう。日本はこれまで強豪に善戦しても、勝利を手にできなかった。そのたびに鋭い目つきで「プレーに一貫性がない」とそのメンタルを厳しく指摘してきた。それが今大会、伝統強豪チームを連破するほどの大躍進を遂げた。

 「メンタルが変わった。どういう状況でも信念、自信を持てるようになった。わたしの仕事は選手に自分自身を信じさせ、仲間を信じさせることだった。(日本の強化は)これを続ければいい」

 その胸中はコーチにも届いた。アイルランド戦の前日ミーティング。コーチとして3年間かかわったヤマハ発動機の堀川監督は、信じることの大切さを説いた。例に挙げたのは、雪のアルプス山脈で起きたハンガリー軍の遭難事故。死を覚悟する中、1人の隊員がポケットから地図を見つける。それを頼りに全員が無事に生還できたと紹介し、堀川監督は言った。「でも、その地図はピレネー山脈のものだったんだ」

 ここからの戦いで必要なのは、みんなの信じる力だ。そして、その勝利の絵図を示すジョセフHCは信頼するに値する男だ。堀川監督は選手にそう伝えた。

 「信は力なり」。日本代表、早大をかつて率いた名将大西鉄之祐の名言は、ジョセフ・ジャパンにもしっかりと引き継がれた。

 

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