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【ラグビー】

ファン花道で日本代表出迎え「NZ代表の気分」もSH田中 引き締め「強いと勘違いしない」

2019年10月1日 23時45分

サモア戦に向けて調整する田中(中央)ら日本代表=東京都内で(岩本旭人撮影)

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 ジャパン悲願のW杯8強へ、百戦錬磨のベテランが引っ張る! ラグビー日本代表は1日、東京都内で5日のサモア戦(豊田スタジアム)へ向けて約2時間の練習。報道陣に公開されたのは冒頭15分のみだったが、アイルランド戦で途中退場したFWマフィも含め全員が顔をそろえた。3度目のW杯を戦う精神的支柱・SH田中史朗(34)=キヤノン=が報道陣に対応し、8強入りへの決意を語った。

 「オールブラックスになったような気分です」

 顔をくしゃくしゃにして田中は言った。アイルランドに勝ったあとの移動で東京駅に到着したときは、居合わせたファンが花道を作って選手を迎えたという。外を歩いても、いろいろな人から声をかけられる。

 顔をくしゃくしゃにして田中は言った。アイルランドに勝ったあとの移動で東京駅に到着したときは、居合わせたファンが花道を作って選手を迎えたという。外を歩いても、いろいろな人から声をかけられる。

 W杯3大会連続出場のベテランは、日本代表躍進の歴史そのものだ。2013年に日本人初のスーパーラグビー選手としてハイランダーズ(ニュージーランド)入りし、日本代表ではウェールズを破った。15年W杯で南アフリカを破った一戦ではマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。だがそんな田中も、今回のW杯開幕前は後輩の流、茂野の成長を受け出場機会が激減。代表選出を危ぶむ声も聞かれ、代表入りが決まったときは、人目をはばからずに泣いたという。

 このW杯では2試合続けて、つけなれた背番号9ではなく、リザーブの21番ジャージーを着る田中だが、存在感は別格だ。開幕のロシア戦では緊張でガチガチのチームに安心感を授け、アイルランド戦では攻撃のリズムを絶妙に掌握し、ピッチに入って3分で逆転トライを演出した。「自分の中で、勝つためにどうすればいいかは頭に入っているので、それを出すだけです」と、振り返る言葉も圧巻の頼もしさだ。

 次に対戦するサモアはスコットランドに大敗し、1勝1敗。絶好調の日本には楽勝ムードも漂うが、田中は楽観を戒める。

 「自分たちを強いと勘違いしないこと。僕らの目標はベスト8に行くことですから」

 自信と喜びを胸に、なおひたむきに。小さな英雄はまた、ジャパンを勝利へ導く。(大友信彦)

 

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