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【ラグビー】

日本、南アに完敗もジョセフHCは上機嫌 「W杯に必要な経験」

2019年9月7日 紙面から

日本−南アフリカ 後半、トライを決める松島=熊谷ラグビー場で(小嶋明彦撮影)

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◇壮行試合 日本7−41南アフリカ

 ラグビー日本代表(世界ランキング10位)は6日、W杯日本大会の壮行試合として埼玉・熊谷ラグビー場で南アフリカ代表(同5位)と対戦し、7−41(前半0−22)で完敗した。両者の顔合わせは、2015年W杯イングランド大会の1次リーグ初戦で日本が34−32で勝利して以来2度目だった。日本は前半、キック処理のまずさなどから流れをつかめず、後半にWTB松島幸太朗(26)=サントリー=が1トライを返したものの、計6トライを奪われた。日本大会は20日に開幕し、1次リーグA組の日本は開幕戦(味スタ)でロシアと戦う。

 満員のスタンドに歓声が響いたのは後半20分だった。敵陣で南アフリカのアタックにプレッシャーをかけ、ファンブルしたボールをCTBラファエレが拾い、WTBアタアタがボールをつなぎ、WTB松島が無人の右隅を駆け抜けた。0−27の劣勢から反撃開始のトライ。スタンドの日の丸が揺れた。

 だが、カタルシスが訪れたのはこのときだけ。あとは敵陣に攻め込んでもミスでボールを失っては逆襲を浴びる。後半33分には相手WTBコルベに、同39分にはSHヤンチースに、ともに90メートル独走のトライを許してしまう。射程圏に捉えたと思った点差は、フルタイムの笛が鳴ったときには7−41まで開いていた。

 4年前はW杯初戦で南アフリカを破って波に乗った。今回は同じ相手に開幕前に手痛い敗戦。パシフィック・ネーションズ・カップ(PNC)の3連勝の勢いを失ってしまったようにも見えるが…。だが、指揮官ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は上機嫌だった。

 「強い南アフリカを相手に何度も得点チャンスをつくった。細かいミスで点を取りきれなかったけれど、これはW杯に向けて必要な経験だ」

 実際に体を当てたリーチ主将も同じ感想だった。

 「プレッシャーを受けて自分たちのプレーのディテールが足りなくなったときにやられた。そこを修正しないと」

 以前の日本は、アジア選手権に大差で勝ち続けたあと、PNCで桁違いのプレッシャーを浴び、面食らって敗れることが多かった。今年は、PNCを大差で勝って優勝し、世界最強クラスの南アフリカの圧力を浴びて目を覚ました。

 「残念。でも点差ほどの差はない。スクラムも十分組めていた」

 常に冷静な視点のプロップ稲垣のつぶやきが、この夜の的確な総括かもしれない。 (大友信彦)

◆松島 意地のトライも笑顔なし

 WTB松島が一矢を報いた。片翼の福岡が負傷退場する中、気を吐いた。後半20分。中央から右に展開されたボールを受けると一気にトップギアに入れ、約40メートルを疾走した。「自分の仕事ができた」。しかし、日本のトライは1本だけ。笑顔はなかった。

 前半は無得点に終わり「アタックの後にミスが出ていた。日本の守備も研究されていた」と反省が口をついた松島。W杯初戦のロシア戦に向け「自信はある。相手をしっかり分析したい」と話した。

 

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