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【ラグビー】

ユニバ7人制女子の注目 ラクロスから転向の白子未祐

2019年7月5日 紙面から

ボールを持って前進する白子に、下へ平野、左から山下がタックル。練習でのチーム内競争も熱い!=熊谷ラグビー場で(大友信彦撮影)

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 アジア初開催のラグビーの祭典、W杯日本大会開幕まであと2カ月半と迫る中、若きラ組男女が一足先に世界にチャレンジだ。開催中の第30回ユニバーシアード夏季大会(イタリア・ナポリ)には、男女の7人制日本代表が出場。注目は、ラクロス女子の元U−22日本代表だった白子未祐(しらこ・みゆう、23)だ。また、9日に開幕する15人制のワールドU−20トロフィー(ブラジル・サンジョゼ)に出場する男子代表からは、東福岡高からトップリーグ、パナソニック入りしたナンバー8の福井翔大(19)を紹介する。 (文=大友信彦)

「チャレンジするのが好きなんです」と話す白子。世界を相手のデビュー戦が楽しみだ=熊谷ラグビー場で

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 ユニバ日本女子代表は、サクラセブンズこと、日本女子代表の主力が過半を占める。来年の東京五輪でのメダル獲得を目標に掲げているものの、今春のワールドシリーズ昇格決定戦で敗れ、今冬からの世界サーキットには参戦できなくなったサクラセブンズにとっては貴重な実戦だ。

 この大会の登録12人に、試合経験ゼロながら大抜てきされた異色選手が、白子だ。ラクロス選手として、慶大で全日本選手権優勝、U−22日本代表でアジア・パシフィック選手権を制した経験も持つ。

 ラグビーを志したのは、慶大ラグビー部OBで、関東女子代表コーチを務める元日本代表の野沢武史さんに誘われてから。慶大ラクロス部OGの夫人とラクロスの試合を見に行き、「ラグビーの才能を発見しました」(野沢さん)。172センチの長身、クロスと呼ばれるネットつきのスティックを持って広いピッチを走り回り、競り合う場面ではコンタクトプレーも辞さない−。日本ラグビー協会で全国の隠れた才能を探すユースコーチも務める野沢さんの目には、白子の才能がラグビー向けに映った。

 聞けば、白子の兄・健太郎さん(26)は慶大ラグビー部出身で、野沢さんの後輩。トップリーグ下部、トップチャレンジリーグの清水建設の現役選手だ。

 「兄が大学生の時は、何度か試合を見に行きました。激しくて、その分面白いスポーツだと思いました。でも実際にやってみたら、激しさは想像以上でしたね」(白子)

 話はトントン拍子に進んだ。野沢さんの紹介で、7人制女子代表の稲田仁ヘッドコーチ(HC)と会い、今年2月からの強化合宿に練習生として参加。3月には、昨春に入社したばかりの博報堂を退社を決意し、2020年東京&24年パリの両五輪を目指す道に足を踏み入れた。代表に選ばれるかどうかもわからないうちに、大胆な決断に思えるが…。

 「もちろん今は課題だらけです。体重も筋力も足りないし、ディフェンスの感覚もまだまだ。でも無理だとも思わない。もともとチャレンジするのが好きな性格なんです。今を逃したらやるチャンスはもうないし、チャンスがあるなら、やらないよりやった方がいいかなと(笑)」

 稲田HCは「身長が高い分、ハイボールへの強さがあるし、走って相手を抜く動きには独特の魅力がある」と高く評価する。ラクロス娘が楕円(だえん)球に持ち替え、世界に打って出る。

<白子未祐(しらこ・みゆう)> 1995(平成7)年7月22日生まれ、東京都目黒区出身の23歳。172センチ、68キロ。小5(慶応幼稚舎)でバスケットボールを始め、慶応中、慶応女高でもプレー。慶大1年でラクロスを始め、4年時に全日本選手権優勝。U−22日本代表として2017年アジア・パシフィック選手権優勝。今年2月からラグビー7人制女子の強化合宿に練習生として参加。6月、ユニバの日本代表入りを果たした。

 

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