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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]東京中日スポーツ杯武蔵野S ワンダーリーデル波乱V

2019年11月10日 紙面から

外から突き抜け、武蔵野Sを制したワンダーリーデル(右)=東京競馬場で

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 「第24回東京中日スポーツ杯武蔵野S」(GIII・9日・東京・ダート1600メートル)は道中後方の内を回った単勝9番人気のワンダーリーデルが、直線外から伸びて差し切り、重賞初勝利を挙げた。同時に「チャンピオンズC」(GI・12月1日・中京・ダート1800メートル)への優先出走権を獲得した。横山典弘騎手(51)、安田翔伍調教師(37)は共に同レース初勝利。8番人気のタイムフライヤーが2着、13番人気のダノンフェイスが3着に入り、波乱となった。1番人気のエアアルマスは11着だった。

 先行馬が軒並み下がっていくハイペースを、外からきっちりとらえた。中団やや後方でしっかり抑えていたワンダーリーデルが、35秒0の上がり3F最速タイの時計で差し切った。

 ベテラン横山典はしてやったりの表情だ。「強かったですね。自在性があると見ていた。いいポジションが取れたんで、思った以上にいい感じではじけてくれた」。前半3F通過34秒7は重賞ではやや速いくらいだが、逃げ馬のすぐ後ろで人気馬がやり合って、時計以上に前が厳しい展開。狙い澄ましたように外をついた名手の腕がなった。

 1と1/4馬身差の完勝で表彰式も終わった後だった。安田翔師はひと息つくと「着順、変わってませんよね」と検量室奥にある着順を記したホワイトボードをのぞき込んだ。「月曜日(4日)のことがあるんで」。浦和のJBCクラシック。管理馬オメガパフュームが接戦でゴールした後、主催者に促されてウイニングランまでした後に、写真判定で2着と告げられた。

 験を担いだ。マヤノトップガンが3日に老衰で死んだ。格言にいわく「死んだ馬の一族は走る」。この競走で唯一、同馬の血を引く(母の父)のがこの馬だ。「報道を聞いたとき、真っ先に意識しました。でも、口に出したらいけない気がして。ずっと黙っていたんです。後押ししてくれたんだろうと思います」と話した。

 旧沖厩舎が解散まで短距離戦中心に使っていた馬で、メインターゲットは来年のフェブラリーSになる。だからトレーナーは権利を得たチャンピオンズCには「状態を見てオーナーと相談」と慎重だ。ただ「1800メートルになったからって、何が駄目って感じはしない。楽しみ? そうだね」と横山典は中京のGIに前向きだった。ひょっとしたら、桶狭間の直線で、僚馬オメガパフュームとの追い比べが見られるかもしれない。 (若原隆宏)

 

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