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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]薬物検出 怒り困惑、重賞有力馬もアウト

2019年6月16日 紙面から

中京競馬場の西入場門に張り出された競走除外を知らせるお知らせ=中京で

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 多くの馬が競走除外となり、該当馬を管理する調教師は困惑していた。15日の函館競馬場では午前4時30分の馬場開門時から関係者の間で話題になった。

 安田隆厩舎は新馬のほか、函館スプリントSで重賞2勝馬ダノンスマッシュが出走予定だった。「今回、禁止薬物が発見されたことが調教師のせいにされては…」と怒りは収まらない。新馬戦を予定していたレッドヴェイパーはクラブ募集馬で「同馬の会員の人は、ツアーを組んで本州から来ている人もいるんです」と話し、重賞で有力馬に挙げられていたダノンスマッシュについても「すごいショックです。勝ち星勘定にも入れていたし。使った後は放牧の予定だったけど、本当にどうしようか。見当がつかない。(大目標の)スプリンターズSから逆算しないといけないんでね」と、顔を赤らめて話した。

 池添兼厩舎はこの函館開催で6馬房を確保。それをフル活用して開幕週に6頭の出走を予定していたが全てアウトに。池添兼師は「どうしようもないでしょう。ショックの度はきついよ。他の厩舎もそうだろうけど、ここに合わせてきているんでね」。開幕ダッシュを狙っての布陣が崩れてしまい、やりきれない表情。今週の開催が終わってからは「馬の入れ替えも考えていた」と今後の厩舎運営の予定も狂い、その反動は大きそう。続けて同師は「自分があんちゃん(騎手時代)の頃から使っていた薬(グリーンカル)なんだけどね。どうしてこのタイミングで出るのか」と首をひねる。

 他厩舎では、厩舎としてサプリメントを仕入れておらず、一個人の厩務員が仕入れて栗東で使っていたが、函館入厩馬まで除外になったことに厩舎関係者は憤慨していた。

<中竹和也・日本調教師会関西本部長> 「今回のような事案が起きたことは残念ですが、公正競馬の確保というのは、(競馬開催においての)根幹ですから、とても重要なこと。薬物が検出される可能性のある馬については幅広く対応しました。まだ競馬会から詳細な説明を受けてはいないので、再発防止などに関しては調教師会としても協力していく考えです。これから当事者からの意見を集約してから、補填(ほてん)をどうするかなどの対応を決めていくことになるでしょう。まずは大きな混乱がなく、日曜までの競馬をしっかりと行っていきたい」

◆予想やり直し…ファン苦笑い

 156頭の競走除外というこれまでに例のない禁止薬物の判明に各競馬場、ウインズに来場したファンも衝撃を受けた。阪神競馬場へ足を運ぶ前にネットで知ったという千葉県船橋市の会社員・高橋輝規さん(44)は「楽しみにしていたのですが、こんなこともあるのですね。驚きました」と困惑。大阪市の会社員・中野穣さん(46)も「こちらに着いてから知りました。除外の多さには驚きましたが、開催中止にならなくて良かった」と話した。

 一方、競馬開催がなかった中京競馬場はパークウインズとして馬券を発売。競馬場入り口に張り出されたお知らせに愛知県刈谷市から来場の森屋瞬さん(31)は「これだけ多くの除外で競馬やるのかなと思いました」と無事の開催を喜びながらも「展開を読んで予想するので、一からやり直さないといけません」と苦笑い。

 また、ウインズ名古屋は通常通りに午前9時すぎに開場。名古屋市の70代の男性ファンは「毎週のようにここに来ているけど、除外馬がこんなに出るのは初めてだね。何があったか分からないけど、公正競馬をしてほしいよ」と進言。また、グループでウインズに来場した40代の男性4人組は「これだけ頭数が減ってしまうと3連単を狙うしかない」と頭を悩ませていた。

 

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