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【プロ野球】

史上初“OP戦無観客”のウラにあるNPBの思い「目的は3月20日」変則日程イヤーの開幕だけは何としても…

2020年2月26日 22時15分

プロ野球オープン戦全試合の無観客実施を発表する斉藤惇コミッショナー

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、NPBは26日、東京都内で緊急の12球団代表者会議を開き、3月15日までのオープン戦全72試合、ファームの春季教育リーグ全試合を無観客試合とすることを決めた。斉藤惇コミッショナー(80)は「断腸の思い」と表現した上で、3月20日に開幕予定のペナントレース実施に向け、感染症の専門家らも交えた対策委員会を設置することも明かした。

 この日の代表者会議では、球団代表クラスに加え、球団社長や営業担当者らも出席し、午後4時から約1時間50分、議論された。結論は、史上初となる無観客でのオープン戦。3月15日までの残り72試合すべてが対象となり、春季教育リーグも29日から3月12日までの全試合で観客を入れずに実施することを全会一致で決めた。

 政府からスポーツなどのイベント自粛を要請されたことを受けた形。斉藤コミッショナーは「苦渋の決断」「断腸の思い」と理解を求めた。オープン戦を主催する各球団にとっては経済的損失も大きい。しかし、今はそれよりも優先すべきことがある。「感染がこれ以上拡大すると、国難に陥りかねない。今はプロ野球が感染拡大を防ぐためにできることは何かということを考えた」。国全体を覆う危機。球界も一致団結して臨む決意を示した。

 プロ野球では2011年の東日本大震災後、オープン戦が中止となり、無観客の練習試合(実戦形式の合同練習)などが実施されたケースはある。ただ、オープン戦が無観客で実施されるのは初。それだけの重い決断を下したのは「3・20開幕」にかける思いがある。

 「目的は3月20日。状況をみないと(実施するとは)なかなか言えないが、できればやりたい気持ちは強い」と斉藤コミッショナー。そのために感染症の専門家も交えた12球団による対策委員会も設置。選手やスタッフに感染者が出た場合の対応も含めて協議する。

 それでも、先行きは不透明。斉藤コミッショナーはペナントレースでも無観客試合になる可能性について聞かれ、「結論はまだ早い」と慎重な姿勢を崩さなかった。今はただ、球界が団結して感染禍と向き合い、東京五輪のために変則日程となっているシーズンの開幕を無事に迎えられることを願うしかない。

 

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