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【プロ野球】

侍J、代走・周東、足で稼いだ同点ホーム 7回に二盗、三盗、最後はスクイズで生還

2019年11月12日 紙面から

日本−オーストラリア 7回裏2死三塁、源田のスクイズで生還した周東(左)(平野皓士朗撮影)=ZOZOマリンで

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◇プレミア12<2次ラウンド> 日本3−2豪州

 野球の東京五輪予選を兼ねる国際大会「第2回プレミア12」は11日、2次ラウンドが開幕し、日本はZOZOマリンスタジアムでオーストラリアと対戦し、3−2で辛勝した。1点を追う7回、代走の周東佑京内野手(23)が二盗&三盗を決め、源田のバントで相手投手のタッチをかいくぐり同点の生還。8回に押し出しで勝ち越して接戦を制した。メキシコは台湾に2−0で快勝。韓国は米国に5−1で勝った。

 その仕事っぷりは、侍というよりも忍そのものだ。7回の同点劇は、代走で登場した周東の独壇場。2死三塁となった直後、源田はセーフティーバントを繰り出す。ゴロを処理しタッチアウトを狙った投手がホームに近づいたそばを、周東がさっそうと駆け抜けた。スライディングでホームを陥れ、両手を広げ立ち上がると、何食わぬ顔でベンチに戻っていた。

 「源田さんなら内野安打もあると思ったけど(バントは)正直、ビックリした。(投手の)タッチはかわせると思った」

 接戦での大仕事だ。差は1点。中前打を放った吉田正に代わりグラウンドに姿を現すだけで歓声が沸く。警戒される中で、浅村の5球目で二盗を決めた。1死二塁でも先を狙う。松田宣が三振に倒れ2死になってから、確信を得た。「(源田の)初球で行けると思って『行かしてくれ』シグナルを出した。絶対、セーフになると思った」。3球目でスタートを切ると悠々、三塁を陥れる。相手を揺さぶり、次の投球で2人の足を駆使し、同点に追い付いた。

 支配下登録1年目で20安打ながら25盗塁、39得点の「快速男」は、今大会でも4試合で3盗塁3得点。指揮官の狙い通りの働きだ。9月17日のスタッフ会議で、最も時間が割かれた議論が周東の“是非”。昨秋のコロンビアで行われたU−23W杯でも指揮を執った稲葉監督は、そのスピードにほれ込んでいた。1点を奪い取る野球に必要なワンピース。気付けば、28人目を巡る議論は3時間近くを要していた。

 そんな周東の足が攻撃の“スイッチ”になり、1次ラウンドから無傷の4連勝。「僕が出るときの失敗は勝ち負けに直結する。失敗はできない」。足で生きる仕事人は成功だけを求めていく。

 (鎌田真一郎)

 

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