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【プロ野球】

広島・緒方監督退任、3分20秒一人語り 後任に佐々岡コーチ浮上

2019年10月2日 紙面から

記者会見で退任を表明する広島の緒方孝市監督=マツダスタジアムで

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 広島・緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を表明、球団は慰留に努めたが、辞意が固く、退任が決定。マツダスタジアムで記者会見を開いた。昨季は球団史上初のリーグ3連覇に導いたが今季はBクラス転落。「就任5年」を一区切りにユニホームを脱ぐ決断をした。後任には佐々岡真司投手コーチ(52)らが挙がっており、9日から始まる秋季練習までに決める方向だ。

◆質疑応答なし

 午後1時30分、緒方監督はスッキリとした顔つきで、会見場に姿を見せた。地元局アナウンサーが質問を準備していたものの、本人の強い要望で質疑応答なし。3分20秒、異例の一人語りを始めた。

 「今シーズンをもって、ユニホームを脱ぐことになりました。先ほど松田オーナーの方にシーズンの報告と自分の意思を伝え、了承していただきました」

 今季はV逸が決定的となった9月に鈴木本部長へ辞任の意向を伝えた。監督就任以来、「1年勝負」の決意で戦ってきたが、今季最終戦、9月27日の中日戦(マツダ)に敗れ、自力CS進出も消滅。「期待に応えることができず、監督としての責任。申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファンへ謝罪した。

 若手を育てながら勝つ−をテーマに、今季は若手を積極起用した。ルーキー小園、高卒2年目の遠藤らに加えて、モンティージャ、サンタナらカープアカデミー出身のドミニカンも抜てき。苦しい1年に耐えながらも、「若い選手をいかに育てながら試合に勝っていくか」という信念は貫いた。

 球団首脳もこうした姿勢を評価してきた。かねて激励を続けてきた松田オーナーは「肩の力が抜けることがあれば良かった。真正面からやる子だから」とねぎらうと、鈴木本部長も「感謝だよ。戦力から見れば、よくやったと思う。主力が故障で抜けたり、やりくりの中で優勝争いをして(首位に)1ゲームまで一時迫ったからね」と優しくうなずいた。

◆球団ポスト固辞

 重圧から解放された緒方監督は「貴重な時間を過ごさせてもらいました」。今後はしばらく野球から離れるという。球団にポストを準備していた鈴木本部長も「リフレッシュしたいみたいだからね」と理解を示している。

 チームはリーグ3連覇をピークに、過渡期に差し掛かっている。「下地は作ってくれているからうまく引き継いである程度結果出せるようにしないといけない」と鈴木本部長。新監督は秋季練習が始まる9日までに決める方向だが、現時点では佐々岡投手コーチの昇格などが候補として挙がっている。カープの伝統を継ぎ、常勝軍団の道を再び歩み出す。 (杉原史恭)

<緒方孝市(おがた・こういち)> 1968(昭和43)年12月25日生まれ、佐賀県出身の50歳。佐賀・鳥栖高から87年にドラフト3位で広島に入団。俊足好打の外野手として、95年から3年連続盗塁王、ゴールデングラブ賞には5度輝いた。通算成績は1506安打の打率2割8分2厘、241本塁打、725打点。09年限りで現役引退後はコーチに転身し、15年から監督を務めた。夫人は元グラビアアイドルの中條かなこさん。

 

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