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【プロ野球】

巨人・原監督が史上13人目の通算1000勝

2019年7月31日 紙面から

お立ち台でボードを掲げる原監督

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◇巨人8−5広島

 14安打の巨人が広島戦の連敗を3で止めた。1回に亀井が先制打で、3回はゲレーロが2点二塁打。4−1の6回は若林の一発などで3点を加えた。山口が7連勝で自己最多に並ぶ11勝目。広島は追い上げ及ばず、9連勝でストップ。

    ◇

 通算1000勝を達成した瞬間、巨人の原監督に笑顔はなかった。ようやく頬をほころばせたのは、ヒーローインタビューの代わりに異例のお立ち台に登ってからだ。「私がこういうところに立つのは申し訳ない。本当に選手のおかげ」。東京ドームを埋め尽くすG党の喝采を浴びた。

 脳裏に浮かんだのは2002年、監督人生は3連敗でスタートした。「1勝目は非常に強く覚えている。4試合目でね。1勝の重み、1つ勝つ大変さを最初にたたき込まれた。勝利する喜び、負けた悔しさというのは、すごいものがある」。振り出しで刻み込まれた一戦必勝の精神は、監督生活13年目を迎えても変わらない。

 節目の一戦も同様だった。中盤までに6点リード。先発の山口が8回に2被弾で2点差まで迫られ、雲行きが怪しくなると、すぐさま抑えの中川を投入して勢いを止めにかかった。勝利の瞬間に笑顔がなかったのは、大勝ムードが一転、終盤の追い上げを許したからだろう。「まだまだ脇の甘さ、伸びしろがあるチームですよ」。勝利を喜ぶより、チームの課題を見つけたことの方が、どこかうれしそうだった。

 昨秋に3度目の監督復帰が決まると、“のびのび野球”を掲げて「楽しんでプレーしよう」と説いた。一方で、ふがいないプレーにはベンチでの“公開説教”も辞さない。優しさと厳しさをうまく使い分け、孫ほど年の離れた若手の力を引き出している。

 ヘッドコーチだった2001年シーズン、当時の長嶋監督から「あとは頼むぞ」と託されてスタートした監督生活。プロ野球13人目、巨人単独では川上哲治、その長嶋茂雄に次ぐ3人目の金字塔に到達した。それでも次の1勝を渇望する。「目的は、あしたの勝利。それしかありません」。1001勝目も変わらぬ姿勢で奪いにいく。 (小林孝一郎)

 

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