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【プロ野球】

「アイツは何なんや」コーチ仰天 小園2号、コイ9連勝

2019年7月29日 紙面から

ヤクルト−広島 3回表2死二塁、右越えに2ランを放つ小園=神宮球場で(武藤健一撮影)

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◇広島12−5ヤクルト

 広島が今季最多に並ぶ18安打を放ち、9連勝。2回に西川の押し出し四球で同点、3回は小園の2ランなどで4点を勝ち越した。終盤も攻撃の手を緩めなかった。九里が7イニングを2失点で5勝目。3連敗のヤクルトは借金が今季ワーストの19。

     ◇

 赤ヘルの黄金ルーキーがまた驚きの一発を放った。3回だ。3−1とし、なお2死二塁で8番小園が魅せた。2番手大下の初球カーブを鮮やかに振り抜くと、打球は弾丸ライナーとなって右翼スタンドへ。ベンチの首脳陣もナインも仰天の2号2ランだ。

 「浮いてきたボールを逃さず打てたので良かったです。初球? 積極的に振っていくのが持ち味なので。見逃したら悔いが残る」

 2試合ぶりの本塁打は歴史的な一発だ。広島の高卒ルーキーのシーズン2本塁打は1950年紺田、67年三村に次いで52年ぶり3人目の快挙。球団新記録の4本塁打も十分に射程圏内。7回は中前打、8回も右翼フェンス直撃のヒットを放って、今季2度目の猛打賞をマーク。ドラフト制後の高卒新人では球団史上初で、打率も3割を超えた。

 周囲の予想をはるかにしのぐスピードで成長曲線を描いている。試合後、東出打撃コーチは「アイツは何なんや」と脱帽し、「全部の打席に内容があった」と評価。緒方監督も「打撃の状態がいいのはもちろんだけど、打撃センスを感じる。あの子は捉えるからね」と驚きを隠さなかった。

 「一歩目しっかり前に出て送球する」と心がける守備でも華麗なプレーを連発。三遊間の深いところから強肩を披露すれば、前方のボテボテの打球も軽やかにさばいてみせた。

 横浜からの移動日だった18日は母校・報徳学園を訪問。大角監督から「頑張れ」と激励され「試合を見てくれていると思う」と奮い立った。理髪店で髪もサッパリ。母校は甲子園出場を逃したが、後輩たちの分まで、この夏は暴れる覚悟だ。

 朝はホテルの自室でバットを振ってバスに乗り込んだ。「今週は(チームの)素振りがないので部屋で素振りしてました」。準備はもちろん1人で練習できる心の強さもある。

 チームは今季最多タイ18安打を放ち、今季2度目の9連勝。貯金3まで戻し、30日から東京ドームで首位巨人との3連戦に臨む。「自分の持っているものを出せるように、一日一日全力でやりたいです」。規格外のルーキーに、大暴れの予感が漂う。 (杉原史恭)

 

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