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【プロ野球】

虎のドラ1快挙! 近本、ルーキー初の球宴サイクル「100点」

2019年7月14日 紙面から

全セ−全パ 7回裏2死一塁、三塁打を放ちサイクル安打を達成した近本(小沢徹撮影)=甲子園球場で

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◇全セ11−3全パ

 全セが毎回の20安打で11点を奪い大勝した。1回に近本の先頭打者本塁打などで2点を先制。2回に原口と梅野の2者連続ソロと筒香の4年連続本塁打となる3ランなどで6点を奪った。その後も鈴木のソロなどでリードを広げた。全パは投打に精彩を欠いた。3回に西川の右前適時打と吉田正の2ランで3点を返すのが精いっぱいだった。

   ◇

 万雷の拍手が聖地に降り注ぐ。主役は、初の夢舞台で猛虎史上初のサイクル安打を達成した阪神・近本だ。歴史的快挙を目の当たりにしたセ・パ両リーグのファンが快挙に胸を打たれ、うねりのような大歓声を響かせて聖地を包み込んだ。

 「うれしいというか、(ファンの方に)楽しんでもらえてよかった」。まずは初回。山岡が投じた2球目の直球を完璧に捉えた。打球は左中間席へと消える新人による球宴史上初の先頭打者アーチ。会心の一撃が“近本劇場”の幕開けを告げた。2回に右翼線を破る二塁打、3回に右前打を放ち、早々と偉業にリーチをかけた。期待が高まる5回にはあと一歩及ばずの左中間への二塁打。迎えた7回の第5打席、再びのチャンスにスタンドのボルテージは最高潮に達した。高橋礼の直球を捉えた鋭い打球が左翼手の頭上を越え、フェンスに到達。一気に二塁を蹴り、三塁を陥れた。

 人生初のサイクル安打は1992年のヤクルト・古田以来、球宴史上2人目の快挙。5安打は2001年のヤクルト・ペタジーニに並ぶタイ記録だ。スタンドで見届けた父・恵照さんも「全部ウソみたい。夢のよう」と声を震わせ、母・美晴さんも「社会人だった1年前では、考えられない感じです」と目を潤ませた。

 ファンを魅了し、球史に名を刻んだ2時間45分。「めちゃくちゃ、楽しかった。いろんな人に話を聞いて勉強にもなりましたし。100点じゃないですか」と近本。次世代の猛虎を支えていくプレーヤーへと成長していく。 (井上慎也)

 

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