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【プロ野球】

日本ハム・輝星、衝撃デビュー白星 金足農時代から貫き続けた哲学とは…

2019年6月13日 紙面から

日本ハム−広島 プロ初登板初先発を初勝利で飾り、ウイニングボールを手にマウンドに立つ日本ハム・吉田輝=札幌ドームで(武藤健一撮影)

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◇日本ハム2−1広島

 日本ハムの吉田輝が5イニング1失点で初登板勝利。序盤は不安定だったが、直球主体で強気に押して徐々に調子を上げた。打線は1回に大田の12号ソロで先制、1−1の2回に西川の適時打で勝ち越した。広島は打線がつながりを欠いた。

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 ノーワインドアップから左足を上げ、鋭い視線でミットをとらえ、全力で右腕を振る。昨夏の“金農旋風”から10カ月。日本ハム・吉田輝が、プロ初登板初先発初勝利の衝撃デビューを飾った。

 浮き上がるようなストレートが突き刺さる。「自分の真っすぐはある程度、通用したかな」。84球のうち67球が直球。1点リードの5回1死では菊池涼を高め145キロ直球で空振り三振。さらにバティスタを146キロ直球で差し込み右飛に。2回までで53球を費やし1点を失ったが、3回以降はリズムに乗った。5イニング4安打、1失点で最速は147キロ。高卒新人のプロ発登板初白星はドラフト制以降、19人目の快挙だ。「最初は力みがあったけど、2巡目からはバッターの反応も見ながら投げられた」。甲子園でみせたギアチェンジをいきなり発揮。初めてお立ち台に上がり「ウイニングボールは見に来てくれた両親に渡したい」と笑顔をみせた。

 日本一の投手、沢村賞、東京五輪…。ドラフト以降、ビッグマウスを貫いてきた。「目標を掲げるということは、自分で考えて決めるということ」。それは高校時代からの哲学だ。金足農の屋内練習場のホワイトボードにはこう書かれている。

 「口動→行動→考動」

 周囲に宣言し逃げ場をなくしてから行動に移す。考え抜いて達成への道を模索。そうやって夢をかなえてきた自負もある。「まずは言葉に出さないと」。なりたい自分は自分で決める−。プロの世界でもその姿勢がブレることはない。

 思い描く光景がある。甲子園決勝でアーチを浴びた中日・根尾とのプロで再戦だ。「甲子園ではまったく抑えられなかったけど、イメージトレーニングしてます。真っすぐで空振り三振です」。大学進学希望を転換させたのは根尾であり、ロッテ・藤原であり、広島・小園…。甲子園やU18日本代表を通じ「高いレベルでやりたい」と心底思った。踏み出したプロの世界。背番号18は、無限の可能性とともに、大きな一歩を踏み出した。 (土屋善文)

 

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