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【プロ野球】

大腸がんから復活の阪神・原口がサヨナラ適時打

2019年6月10日 紙面から

阪神−日本ハム 9回裏、サヨナラ打を放った阪神・原口(中央左)は矢野監督らから抱きしめられる=甲子園で(北村雅宏撮影)

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◇阪神4−3日本ハム

 阪神が今季6度目のサヨナラ勝ち。3−3の9回2死無走者から連打で攻め、代打原口が二、三塁から中前に殊勲打を運んだ。7回に梅野の三盗が失策を誘って追い付き、藤川が4勝目。日本ハムは秋吉がつかまり、連勝が3で止まった。

      ◇

 原口ならやってくれる。そう、誰もが信じていた。中前へと運ばれる白球が一瞬の静寂を生み、歓喜と熱気で球場を揺らす。右腕を突き上げ、4万6622人の観衆に届けた勝利の雄たけび。阪神を救い甲子園のファンへ正真正銘の復活を告げるサヨナラ打だ。

 「追い付いた時点で、サヨナラの場面をイメージして。最高の舞台を演出してもらった。ベンチで声を出している先輩もいる中で、準備させてもらった。いつもと変わらず、打席の中で集中できた」

 同点の9回2死二、三塁。秋吉が投じたカウント1−1からの3球目、外角寄り低めの127キロスライダーを無心で振り抜いた。2017年6月15日の西武戦(甲子園)以来、2年ぶり4度目となるサヨナラ打だ。

 試合終了後から響き渡る「原口」コールの中、登ったお立ち台。「1軍でやりたいことがある」と目標にし、ファンと約束した場所。黄色く染まったスタンドを見渡しながら、虎党と一緒に選んだ必勝フレーズ「必死のグッチー!」と声を張り上げた。

 前例のない大腸がんからの復帰。1月末に手術を受け、体力も低下した。本来の感覚が戻ってきたのは今月4日に1軍昇格を告げられる直前。不安だらけだったが、頭に浮かんだのは、矢野監督が掲げる野球を体現すること−。大病から復帰した今も、楽しむことを常に意識している。

 「人生一回だし。暗い顔して生活して、野球するより、何とか楽しい方向にね。生きているだけで、すごいこと」。まだシーズンは半ば。原口の仕事はここからだ。

 

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