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【大リーグ】"プレミア12ドリーム"つかんだグラシアル&モイネロ…今大会でも人生が変わる選手は現れるか[AKI猪瀬コラム]2019年11月13日 0時53分
◇コラム AKI猪瀬MLBへの扉2015年に開催された第1回のプレミア12ではキューバ代表でプレーしたグラシアルやモイネロがその後、日本球界に入りました。より高いレベルでプレーする機会を得た2人は、まさに「プレミア12ドリーム」の体現者と言えるかもしれません。今大会もメジャー40人枠外の選手に出場資格があるので、日本球界入りを虎視眈々(たんたん)と狙っている選手は多くいるでしょう。 MLBが主催し、メジャーリーガーが参加するワールド・ベースボール・クラシックにも、野球人生が大きく変わる「WBCドリーム」があります。その体現者は、今回のプレミア12でもオーストラリア代表の40歳、ピーター・モイラン投手です。 1996年にツインズとマイナー契約を結んだモイランは、実力不足のためわずか1年で解雇。母国に戻り、サラリーマン生活を送りながら、週末に地元のクラブチームで野球を続けました。その間、腰の手術を受けたことを契機に、サイドスローに転向。球速が向上し、変化球の曲がりが大きくなり、2006年に開催された第1回WBCのオーストラリア代表に選出されました。その後、WBCでの投球がブレーブスのスカウトの目に留まり、契約を締結。同年4月12日のフィリーズ戦で念願のデビューを果たしました。 今年の2月28日にMLBからの引退を発表。メジャー12年間でオーストラリア出身投手としては歴代3位となる499登板を記録しました。今春からは、東欧のチェコで短期間プレーした後、ブレーブス戦を放送するテレビ局で野球解説者として活躍しています。 ロイヤルズに在籍していた16年、モイランは「引退するまでに日本球界でプレーしたい」と教えてくれました。本人の願いとは違う形になりましたが、間違いなく今回のプレミア12が最後のプレーになるでしょう。そして、その舞台は、本人が希望していた日本の球場になります。今回のプレミア12でも、野球人生が大きく変わる「ドリーム」をつかみ取る選手が現れるでしょうか。(大リーグ・アナリスト) PR情報
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