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【大リーグ】

田中を一振りで沈めたのは吃音克服のスプリンガー 「失投を幸運にも打てた」

2019年10月18日 15時6分

田中から逆転3ランを放ったアストロズのジョージ・スプリンガー(AP)

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 田中を奈落の底に沈めたのは、アストロズのジョージ・スプリンガー外野手(30)だった。

 0―1の3回無死一、二塁。外角を狙った86・6マイル(約139キロ)スプリットがシュート回転して真ん中低めに入ったところをすくい上げ、左翼席に飛び込む逆転3ラン。打球の行方を確認した田中は天を仰ぎ、スプリンガーは一塁を回って左手でガッツポーズ、大きくほえた。

 田中について聞かれた大砲は「本当にタフな好投手で、望むところに制球できる。たぶん失投だと思うが、幸運にもそれを打てた」と、米スポーツ専門局ESPN(電子版)に語った。ポストシーズン(PS)通算13本塁打は、球団新記録となった。

 吃音(きつおん)があり、新人だった2014年は「少年時代は笑われたこともあったが、そういうときは自分も笑い返していた」と語っていた。スピーチ・セラピストの助けも借りたが、両親から「まず落ち着いて、とにかくゆっくりしゃべるように心掛けなさい」と言われ続け、話す前に一拍おくことを身に付けたのが大きかったという。

 スーパースターになった現在もSAY(若者の吃音協会)で広告塔を務め、熱心にチャリティー活動を行っている。

 8歳で大リーグ観戦した際、当時大ファンだったツインズのトリー・ハンター外野手が観客席のスプリンガーとキャッチボールしてくれ、感激。大リーガーを目指すと決意した。それから20年後、アストロズを初のワールドシリーズ優勝に導いてシリーズMVPに輝いた大砲は、またも大きな一発で2年ぶりの頂上舞台に王手をかけた。

 

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