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【大リーグ】

メジャーでも「神の子」! 田中、初球宴で日本選手初白星

2019年7月11日 紙面から

オールスター戦の2回に2番手として登板したヤンキース・田中=クリーブランドで(共同)

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◇ア・リーグ4−3ナ・リーグ

 米大リーグは9日、クリーブランドでオールスター戦が行われ、2度目の選出となったヤンキース・田中将大投手(30)は2回から2番手で初登板。1イニングを1安打無失点、1奪三振に抑え、日本選手で史上初となる勝利投手となった。MVPは1イニングを3者連続三振に抑えた地元インディアンスのシェーン・ビーバー(24)。試合はア・リーグが4−3で競り勝って7連勝とし、通算対戦成績を45勝43敗2分けとした。

 野球の神様が「神の子」にご褒美をくれた。2回、田中はメジャー6年目で球宴に初登板。4番から始まる強力打線を1イニング無失点に抑えると、直後にア・リーグが先制。メジャー日本投手初の白星を手にした。

 「とりあえず、ホッとしている。いいところには投げられたと思う。いい内容だった。楽しい時間になった」

 先頭のベリンジャーを宝刀スプリットで空振り三振に抑えると、続くアレナドはこの日最速の92マイル(約148キロ)直球で平凡な中飛に料理する。最後は鋭い打球を自慢のフィールディングで処理し、今季計98本塁打の打者4人を相手に無失点。ヤンキースの投手としても「真夏の古典劇」と称される大舞台での白星は1948年のビック・ラッシ以来だった。

 メジャー1年目だった2014年は前半戦12勝と鬼神の働きで、球宴に選出。しかし、直前に右肘靱帯(じんたい)を部分断裂して出場辞退を余儀なくされた。苦難を乗り越えた5年後の夢舞台。大リーグ公式サイトによると、始球式を務めた同僚の左腕サバシアは「けがさえしなければ、1年目のあいつはオールスターの先発だった。この舞台に戻って来て、好投するのを見られてよかった」と目を細めた。

 予期せぬチャンスだった。故障選手の代替選出として決定したのは、わずか3日前の6日。「雰囲気に浸る、そういう時間もなかった。本当にあっという間だった。バタバタでここまで来たので、家に帰ってゆっくり振り返りたい」

 今季は5勝5敗。防御率3・86はリーグ14位タイ。米国内では、他の選手が選出されるべきだとの報道もあったが、大リーグ機構は5年前の無念も考慮したはずだ。「やっていれば、こういうふうにいいこともあるんだな」と田中。たゆまぬ研さんを積む者だけが、そびえ立つ山の登り口から歩き出せる。

 

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