トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

これぞ“ショウ・タイム”! 大谷、日本人初のサイクル安打

2019年6月15日 紙面から

レイズ戦の7回、中前打を放ち、サイクル安打を達成したエンゼルスの大谷翔平=セントピーターズバーグで(共同)

写真

◇エンゼルス5−3レイズ

 【セントピーターズバーグ小林信行】メジャーに新たな歴史を刻んだ。エンゼルスの大谷翔平選手(24)が13日、敵地トロピカーナ・フィールドでのレイズ戦で、メジャーで日本選手として初めてサイクル安打を達成した。1回に先制3ランを放つと、3回に左中間二塁打、5回に右翼線三塁打。そして7回の第4打席、中前へはじきかえした。メジャー1年目の昨季は二刀流として席巻し、2年目の今季は偉業達成。その進化はとどまらない。

 打球が人工芝に落ちた瞬間、メジャー史にその名が新たに刻み込まれた。ベンチ内の仲間が、敵地の観客が、立ち上がって偉業をたたえる。パワー、スピード、テクニック。世界最高峰の舞台で持ち味を発揮して日本選手初のサイクル安打を成し遂げた。「偉大な先輩がいる中で初めて達成できたっていうのはすごくうれしいですし、自信になる」。髪がぬれたまま会見場に現れた大谷の表情が自然とほころんだ。

 “ショウ・タイム”の幕開けは1回だ。無死一、二塁。甘く入ったシンカーを弾丸ライナーで中堅左最前列へ一気に運んだ。2戦連発の先制8号3ランで主導権を握ると、3回は初球の外角カットボールを左中間二塁打。5回は6球連続カーブの“奇策”を仕掛けられたが、巧みなバットコントロールで右翼線三塁打とし、見事に攻略した。

 残すは単打。同僚の言葉にサイクルを意識したという7回。試合展開から残されたチャンスは1回だけだったが、「単打を打ちたいなということはなかった。四球もいいですし、自分の仕事をしたいなと思ってた」と強心臓の大谷。コースをしっかり見極めてフルカウントに持ち込み、中前へはじき返して球団7人目の快挙達成。「こういう舞台でできるっていう自信にしていいのかな」と頬を緩めた。

 4回途中には電気を供給する変電所の事故により停電が発生。一時は「再試合」も検討されたが、36分後に試合再開した。「なしだけは嫌だなと思ってました」。大谷は記録が幻にならず、胸をなで下ろした。

 試合後のクラブハウスで選手たちから“ビールシャワー”で祝福された。昨年4月の初勝利や初本塁打以来の儀式には「いつやられてもうれしい」と笑顔を見せた。

 6月12戦6発。昨年9月以来3度目の4安打固め打ちで、打率を2割8分台に乗せた。「今日はすごくいい一日かなと思ってます。明日以降も継続できるかが一番大事」。胸に秘める理想の打撃に向かって大谷が突き進む。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ