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【大リーグ】

一発も小技も 春の珍事でないツインズ快進撃

2019年5月22日 紙面から

◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」

 各チームが約50試合を消化した今季、開幕ダッシュに失敗したレッドソックスが首位戦線に復帰するなど、各地区の順位は戦前の予想通りになってきました。そんな中、唯一の例外となっているのがア・リーグ中地区です。

 この地区はインディアンスの1強4弱で、優勝争いは無風状態と予想されていましたが、ツインズが大躍進。2強3弱へと変貌を遂げようとしています。2000年以降の10年間で3連覇を含む5度の地区優勝を記録したツインズ。当時は典型的な「スモール・ベースボール」でした。

 しかし、昨年オフに本塁打を量産できるクルーズやクロンら長距離砲を獲得。チーム哲学の大転換には懐疑的な意見が大半を占めていましたが、シーズンが始まると状況は一気に好転します。46試合を消化した時点でチーム記録となる262得点を記録。6月以前としてはメジャー史上初となる1試合5本塁打を5試合で記録するなど成功を収めています。

 今季から指揮を執る37歳のバルデッリ監督は「選手には、常に質の高い打席をつくるように指示している。自分が打てるボールが来たら、初球からでも強いスイングをするように言っている」と説明します。投球に対してバットが30度の角度で当たり、初速が95マイル以上を計測した打球は、本塁打になる確率が8割以上とされているのが「バレル・ゾーン」。そのゾーンの打球が最も多いのがツインズです。

 一方、「スモール・ベースボール」も忘れてはいないので、盗塁やバントなど小技を駆使しても得点できます。メジャーリーグ史上初となる大学球界から直接就任したジョンソン投手コーチの招聘(しょうへい)や、右打者に対して最も多く極端な守備シフトを敷くなど、さまざまな独自の戦術を駆使しながら快進撃を続けている今季のツインズ。この快進撃は「春の珍事」で終わることなく、シーズン終盤まで続く予感がします。(大リーグ・アナリスト)

 

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