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【大リーグ】

ドラフト会議終わったら、カイケル争奪戦が始まる

2019年5月15日 紙面から

アストロズ時代のカイケル(共同)

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◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」

 2015年ア・リーグのサイ・ヤング賞左腕、ダラス・カイケル(31)=アストロズからFA=は、現在も所属球団が未定のままです。本人いわく「ドラフト会議(6月3〜5日)が終わるまでは、所属球団は決まらないと思っている」と話していますが、その背景には、2012年から導入された「クオリファイング・オファー」(QO)があります。

 現労使協定(17〜21年)でのQOを簡単に説明します。前所属球団側はFA権を取得した選手に対し、メジャー全体の年俸ランキング上位125人の平均年俸額で、1年契約を提示することができます(昨オフは1790万ドル=約19億6900万円)。その提示を断った選手はそのままFAになりそのFA選手を獲得した球団は翌年のドラフト上位指名権を失います。ドラフトが終了すれば、各球団は指名権を失うことなく獲得できるため、6月早々にカイケルの争奪戦が始まるでしょう。

 カイケルは「現在までに数球団からオファーを受けた。しかし、自身の市場価値以下でのオファーだったので、全て断った」と語っていますが、主力投手に故障者を抱えているヤンキースやレイズ、メッツなどが獲得に動いているとうわさされています。ちなみに昨オフにQOを提示された選手は7人で、オファーを受諾したのは、ドジャースの柳賢振投手だけでした。

 もしカイケルが6月に結ぶと、契約は今季終了まで。今オフに再びFA市場に出て、今度こそ、自身の市場価値に見合った大型契約を求めていくことになるでしょう。カイケルは「今は5日に1度、実戦形式の投球で95球を投げる練習を続けている。状態は万全」と話していますが、果たして、かつてのサイ・ヤング賞投手は、どんな姿で戻ってくるのでしょうか。

 (大リーグ・アナリスト)

 

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