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【大リーグ】

大リーグ人気が下降気味…さらなる改革を!

2019年5月8日 紙面から

◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」

 エンゼルス大谷の復帰が決まり、昨季同様に日本国内の大リーグの注目度は増していくと思いますが、米国内の野球人気は下落傾向にあります。2018年の平均観客動員数は、前年比で4%減。過去10年間で最大の減少率を記録した要因としてマンフレッド・コミショナーは「(28試合が中止となった)3〜4月の悪天候が大きな要因だった」とコメントしました。

 今年3〜4月の中止は13試合ですが、先日、全米唯一の全国紙「USAトゥデー」で気になる記事を見つけました。見出しは「12球団で観客動員数が下落」。その記事によると、昨年3〜4月の平均観客動員数と比較し、12球団で減少したというのです。

 最も落ち込んだのはブルージェイズで、昨年の平均が2万7142人だったのに対し、今年は2万451人で33%減。その他ではツインズが18%、ジャイアンツが17%、マーリンズが16%、ロイヤルズが15%。大リーグ全体では、昨年の平均2万6859人に対して、今年は2万6560人と微減なのですが、満員だった東京ドームでの開幕戦や悪天候による試合中止が減ったことなどを考えると、うのみにはできない状況にあると思います。USAトゥデーのSNSでは「チケットが高額」「そもそも野球に興味がない」「球場に行かなくても、インターネットやテレビ観戦で十分」など、さまざまな意見が投稿されていました。

 ハーパーを獲得し、30球団トップの55%増というフィリーズのように、大物FA選手を獲得し、観客動員増に直結することを証明したチームもあります。しかしシーズンが進むにつれ、強いチームと弱いチームがはっきりと分かれてくるので、結果的として昨年以上に観客数が減ることは確実だと思います。試合時間の短縮やチケットの値下げなど、さまざまな対策を取っている大リーグ機構ですが、さらなる改革を進めていかなければ、観客減少のスピードは増していくことになるでしょう。 (大リーグ・アナリスト)

 

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