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【大リーグ】

【イチロー 一問一答(1)】こどもたちにメッセージ? 夢中になれるものを見つけてほしいと思う

2019年3月22日 19時29分

引退会見で報道陣を見て「こんなにいるの?」と笑顔を見せるイチロー=東京ドームで(平野皓士朗撮影)

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 ―イチロー選手からみなさまにごあいさつがございます

 イチロー「こんなにいるの? ビックリするわ。そうですか。いや、この遅い時間にお集まりいただいてありがとうございます。まあ、きょうのゲームを最後に日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけれども、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。ま、最後にこのユニホームを着てこの日を迎えられたこと、大変幸せに感じています。この28年を振り返るには、あまりにも長い時間だったので、ここでひとつひとつ振り返ることが難しいということもあって、ここではこれまで応援していただいた方々への感謝の思い、そして球団関係者、チームメートに感謝を申し上げて、みなさまからの質問があれば、できる限りお答えしたいと思います」

 ―現役生活に終止符を打つことを決めたタイミングと理由は

 「タイミングはキャンプ終盤ですね。日本に戻って来る何日前ですかねぇ。何日前とはっきりお伝えできないんですけれども、終盤に入ってからです。もともと日本でプレーする、今回の東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定でもあったということもあったんですが、キャンプ終盤でも結果が出ずに、それを覆すことができなかったということですね」

 ―決断して後悔、思い残したことは

 「きょうの球場での出来事、あんなものを見せられたら、後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、人より頑張ったということはとても言えないですけれども、そんなことは全くないですけれども、自分なりに頑張ってきたということははっきりと言えるので、これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まない、と言うことはできないんではないかなと思います」

 ―子どもたちにメッセージを

 「シンプルだなあ、メッセージかあ。苦手なのだな、僕が。うーん、まあ野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていけることが、向かうことができると思うんですね。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので、いろんなことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います」

 ―28年で一番印象に残っているシーンは

 「きょうを除いてですよね。うん。この後時間が経ったら、きょうが真っ先に浮かぶことは間違いないと思います。ただ、それを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきたんですけれども、そういうものは大したことではないというか、自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは、僕ら後輩が先輩たちの記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけれども、そのことにそれほど大きな意味はないというか、そんなふうに、きょうの瞬間なんかを体験すると、すごく小さいことに見えてしまうんですよね。その点で、たとえば、分かりやすい10年200本続けてきたこととか、MVPを取ったとか、オールスターでどうたら、とかということは本当に小さなことにすぎないというふうに思います。きょうのあの舞台に立てたことというのは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後もチームと一緒に練習を続けてきたんですけれども、それを最後まで成し遂げられなければ、きょうのこの日はなかったと思うんですよね。今まで残した記録はいずれ誰かが抜いていくと思うんですけれども、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれないという、ささやかな誇りを生んだ日々であったんですね。だから、そのことが去年の話だから近いということもあるんですけれども、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかな、というふうに思います」

 

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