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【大リーグ】

マリナーズのイチロー、9番右翼で先発も1打数無安打1四球

2019年3月21日 紙面から

3回表無死二塁、第1打席に立つマリナーズのイチロー=東京ドームで(斉藤直己撮影)

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◇マリナーズ9−7アスレチックス

 感動的な抱擁を見せても、引退はしない。米大リーグ開幕戦、アスレチックス−マリナーズ戦が20日、東京ドームで行われ、マリナーズのイチロー外野手(45)は「9番・右翼」で先発出場。1打数無安打1四球に終わり、4回の守備に就かずに退く際には、チームメートと笑顔のハグ。意外な光景に球場はざわめきに包まれたが、21日の第2戦も出場予定だ。試合はマリナーズが9−7で打ち勝った。

 まるで終わりを予感させるような光景だった。4回裏、守備位置にナインが散ろうとすると、退くイチローが三塁ベンチ前に姿を見せた。そして選手たちとハグ。敵軍の面々までが、一塁ベンチ前に出て整列し、拍手を送る。最後にサービス監督とハグすると、選手と観客が一体になって拍手の雨を降らせた。

 感動的なシーン。だが、試合後のイチローは一切「終わり」をほのめかすことはなかった。前もって知らされていたのは2打席での交代。セレモニーについては「それは分からなかったですね。でもあれ、日本のファンはどうなんだろう。アメリカではよくやるけど、ちょっと戸惑っただろうね」と話した。大リーグでは功績をたたえる同様の儀式が行われることがある。今回も深い意味はないことを強調した。

 意味を探してしまうのは、結果が出ないからだろう。第2打席は4球ファウルするなど9球粘って四球を選んだ。そのことを問われたイチローは「いいんじゃない」とひと言。悔しさをにじませた。第1打席は高めの144キロ直球に詰まらされて二飛。今春、オープン戦から26打席連続ノーヒットとなった。

 背番号51の去就に神経をとがらせる米メディアからの質問に、サービス監督は「明日は先発かどうかは分からないし、試合の途中からかもしれないが、いずれにしてもプレーさせる」と明言。くだんのセレモニーについても「みんなが敬意を表する機会を与えたかった。イチローにふさわしい儀式だったし、みんなが適切な行動をしたということだ」と力説した。日本で勇姿を見せる最後のチャンスは21日の第2戦だけだ。 (広田学)

 

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