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【大リーグ】

イチロー凱旋「大きなギフト」 20日東京ドームでメジャー開幕

2019年3月17日 紙面から

MLB開幕戦の来日記者会見で笑顔を見せるマリナーズのイチロー(左)と菊池=東京ドームで(北田美和子撮影)

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 日本で7年ぶりの大リーグ公式戦となるマリナーズとアスレチックスの開幕シリーズ(20、21日=東京ドーム)を控えた16日、マ軍のイチロー外野手(45)が東京都内で記者会見に臨んだ。オープン戦で不振ながら“日本人特権”で開幕メジャーを手にしたレジェンドは「大きなギフト」と感謝。会見後は東京ドームでの打撃練習で10本の柵越えを放った。17、18日にマ軍は巨人、ア軍は日本ハムとプレシーズンゲームを行う。

 殿堂入り確実のレジェンドでも自らの立場は痛感している。“凱旋(がいせん)”だからこその開幕メジャー。会長付特別補佐に就いた昨年5月以降、実戦から離れていた影響は否定できない。オープン戦は25打数2安打の打率8分。18打席無安打で母国の地を踏むことになったイチローは感謝を口にした。

 「結果を出し、当たり前のようにここにいる状態をつくりたかった。実際にはそうはならず、大変苦しんだ。キャンプの結果を踏まえれば、ここにいることは本来、あり得ないことだと思う。やっぱり日本人であることで既に勝ち組なんだなと思った」

 同席したサービス監督を大笑いさせた“自虐ギャグ”も痛々しい。だからこそ、このチャンスにかける思いは強い。一語一語をかみしめ、イチローが言葉をつなぐ。

 「僕にとっては大きなギフト。どの一瞬も大切にしたい。これが終わった2週間後は、もうこの時間を振り返ることになるわけだから、一瞬一瞬を刻み込みたい」。

 記者会見では米メディアから「いつ引退するか、分かるのか?」と直球の質問もぶつけられ、「いつ分かるんですかね、そんなこと。それは僕には分からないですね。こういう質問には本当に慣れてないな、と今また思いました」とわずかに語気を強めた。

 7年前、マ軍からヤンキースに移籍。イチローは「(その後は)毎日、その日を懸命に生きてきた。それを繰り返し、重ねてきた」とプライドもにじませた。

 「メジャーは厳しい世界。いつそういう通達が来るのか分からない。そういうふうに日々を過ごしてきた。そしてまた、今日ここにいる」

 プロ28年目、米球界では19年目。日本では最後の勇姿になる可能性は否定できない。修羅の世界をくぐり抜けてきた男の集大成。“日本人特権”を最大限に生かし、メジャー生き残りの道もたぐり寄せる。 

  (広田学)

 

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