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【大リーグ】

レッズ斬り、雄星あっぱれデビュー

2019年2月27日 紙面から

レッズとのオープン戦でボットを空振り三振に仕留めるマリナーズの菊池

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◇オープン戦 マリナーズ11−3レッズ

 【ピオリア(米アリゾナ州)小林信行】西武からマリナーズに移籍した菊池雄星投手(27)が25日、当地でのレッズ戦に先発で初登板し、2イニングを1安打2失点(自責点0)で勝利投手になった。29球を投げ、最速は153キロ。守備の乱れで失点こそ喫したが、投球自体には手応えを感じた様子だった。首脳陣の評価も高かった。

 落ち着き払ったマウンドさばきはエースのそれだった。子供の頃から憧れ続けた舞台。予定の2イニングを投げ切った菊池は「まだオープン戦とはいえ、目指してきた場所に立てたという充実感はすごくありました」と極上の笑顔を見せた。

 前夜は「ガッツリ寝ました」という左腕は立ち上がりから安定していた。1回は13球で三者凡退。1死から通算269本塁打のボットを、直前の直球より24キロ遅いカーブで空振り三振に仕留めると、“キューバの暴れん坊”プイグは150キロ速球で一ゴロ。「楽しかった。『メジャーの打者』を感じれたのが一番の収穫」と言った。

 2回は失策絡みで2点を失うも自責は0。全29球中19球を投げ、最速95マイル(約153キロ)を計時した速球は「納得いくボールが多かった。生命線のストレートがいい形でいけて一番ホッとしている」と自信を深めた。

 日本とは異なる規則にも高い適応力を見せた。イニング間のベンチ前キャッチボールは禁止。初回の後はジャンパーを羽織り、左手に球を持ったまま体を動かし続けた。投球間の「20秒ルール」は「どんなもんかと計算しながら投げてました」と逆に投球のリズムを作る目安に利用した。

 サービス監督は「直球も変化球もずば抜けていた」と絶賛。捕手のナルバエズは「僕の言ったことは理解できていた」と、意思疎通に問題がなかったことを明かした。

 次回登板は3月2日のロイヤルズ戦を予定。「変化球の精度」を課題に挙げた菊池。先発の柱として期待されている左腕がさらにギアを上げて行く。

◆「大きな潜在能力」周囲も感嘆

 菊池のデビュー登板に周囲も感嘆した。カーブで空振り三振に倒れたレッズのボットは「オー・マイ・ゴッシュ(なんてこった)! すごくいいカーブで驚いた」。

 2010年MVPの左の強打者は「今の大リーグにああいう伝統的なカーブを投げる投手は多くない。左腕だとドジャースの柳(柳賢振=リュ・ヒョンジン)やカーショー、あと数人くらいか。大きな潜在能力がある」と評した。25日の米ラジオ局710ESPNシアトル(電子版)が報じた。

 マリナーズのサービス監督も、大リーグ公式サイトによれば称賛の嵐だった。「『かなり良かった』より上だった。素晴らしかった」。さらに「カーブは打者の手元で変化していて、切れがあった。ボットは最高の打者だが、ユウセイはきっちり仕留めた」とえびす顔だった。

 

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