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【大リーグ】

イチロー、キャンプイン 米19年目45歳 シーズンスタート

2019年2月18日 紙面から

打撃練習をするイチロー=ピオリアで(社英夫撮影)

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 【ピオリア(米アリゾナ州)小林信行】マリナーズのイチロー外野手(45)が16日、メジャー19年目、日米通算28年目のキャンプ初日を迎えた。フリー打撃では新フォームで5本の柵越えを放つなど、約2時間半の練習で軽快な動きを見せた。昨年5月に就任した会長付特別補佐から9カ月ぶりの選手復帰。「僕にとっては大きな記念日」と喜びを表現した。

 目指した場所にたどりついたその表情はすがすがしかった。昨年5月2日のアスレチックス戦以来、9カ月ぶりとなる選手復帰。「ここにいる誰もそんなことは想像してないと思うけど、僕にとっては大きな記念日ですよね」。2019年2月16日。再びプレーヤーとして歩み出した日を、イチローが胸に刻んだ。

 開幕ベンチ入りを目指すマイナー契約の身。しかし、フィールド上での存在感は主力級だ。アップではチームの先頭を走り、打撃練習ではグループの先陣を切る。イチローが動けばファンも動く。練習後の第一声は「『イチロー選手』と呼ばれるのは気持ちいいよねえ」だった。

 シーズンに懸ける意気込みは打撃にも表れていた。両膝を深めに曲げてタメをつくってから振り出す新たな打撃フォーム。フリー打撃で25スイング中5本の柵越えを放った打撃職人は、その意図を明かすことはなかったが向上しようとする気持ちに年齢は関係ない。

 次に目指す場所は3月20日の開幕戦だ。今年の10月で46歳。常に“雑音”が付きまとう。「安易な責任のない意見、そういうものを裏切りたいと思っています」。チームは21日からオープン戦に入る。新たな頂を目指し、イチローの挑戦が始まった。

◆思いを語った

 −キャンプ初日を終えて

 イチロー「『イチロー選手』と呼ばれるのは気持ちいいよねえ。会長付? 特別? 補佐? まあ、形だけとはいえ、距離があるんですよ、どうしてもね」

 −そう呼ばれてきて

 「呼ばれてはいないけどね。そういうふうに書かれたりする。呼ばれてはいないけど」

 −ここまで誰もやったことのない状況。先を見据えた時に今考えることは?

 「あれ(昨年5月3日の就任会見)からずっと(選手復帰の思いは)秘めてはいました。場所がそうしてくれる。次のステージに気持ちを上げてくれるということがあるのでね。それは日本でずっとトレーニングしていても、なかなか場所が変わらないと、それはこの場所に来ないと果たせない、というか、できない。想像はしていたけど、イメージはしてきたつもりだけども、この(今日の)1日にはかなわない。だから、練習でどれだけバット振っても1打席にはかなわない。その感覚に近いかな」

◆日本開幕2連戦後ベンチ入りせず?

 日本のファンとしては不安が募る。16日の米経済紙フォーブス(電子版)はイチローが日本時間3月20、21日のアスレチックスとの開幕2連戦(東京ドーム)の後は「ベンチ入りしない可能性が非常に高い」と、関係者の話として報じ、「十中八九、東京ドームがイチローにとってメジャーで最後の試合になる」とした。

 ディポトGMは、東京以降のイチローの去就についてはコメントを拒否し「議論を進めるべきときにチーム内で話す。全てにオープンな姿勢でいる」とお茶を濁した。地元紙シアトルタイムズ(同)も「キャリアのたそがれに故国へ戻り、最後にプレーすることは、スーパースターの座に引き上げる一助となり、彼のキャリアにふさわしい手向けとなる」と報じた。

◆米メディアがイチ特集

 イチローのキャンプインを、米メディアも大きく報じた。AP通信は「故郷でプレーする好機を得て、45歳でマリナーズのキャンプに復帰」。ディポトGMは「信じられないコンディションだ。ここに来るまで全ての時間を調整に費やしたのだろう。東京行きの飛行機に乗るという目標に集中し切っている」と目を細めた。

 USAトゥデー紙(電子版)は「イチロー、マリナーズで最後のドライブに感謝」と特集。同僚のブルースは「彼は国民的英雄。神秘的な雰囲気で、偉大さがにじみ出ている。すごいことだよ。これからずっと『一緒にプレーしたんだ』と自慢できる」と畏敬の念を語り、イチローはブルースから31歳と聞かされ「14歳も年下だと知って、かなりショックだった」と苦笑した。

 

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