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【高校野球】

"4番サード主将"で迎える3度目甲子園…通算47発の花咲徳栄 井上朋也の貪欲さを示す『意外な特技』

2020年2月27日 0時28分

3度目の甲子園は、4番サードで主将の花咲徳栄の井上朋也内野手

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◇センバツ高校野球企画「令和最初の春の主役たち」

 第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の開幕が近づいてきた。本番を待つ選手から、活躍が期待されるスター候補生を紹介する。

 5年連続でプロ選手を生んでいる花咲徳栄のことしの候補が高校通算47本塁打の井上朋也内野手(2年)。秋の大会後に外野から三塁にコンバートされて、12月からは主将。3度目の甲子園は「4番サード主将」とまさしくチームの中心。「自分のことしか見えていないときもあったが、視野が広くなった。冬季練習もしんどかったが、しんどそうな姿を見せないようにしました」

 岩井隆監督(50)は、清水(中日)、野村(日本ハム)、韮沢(広島)らに説いてきたプロを志望する姿勢を井上にも伝えている。「スカウトは何を見ているか。球が速いとか、遠くに飛ばすとかもだが、一番見ているのは人間性。立ち姿、目配り、野球以外のこともすべてを見ている」。自分のことでいっぱいになりがちの井上を主将にすることで、一回り成長させた。

 1年夏は横浜戦で2点差に追い上げた9回2死満塁で空振り三振。4番に座った2年夏は明石商の中森に1安打に抑えられた。ベンチ入りして先輩たちの背中を追いかけてきた。バドミントンもそこそこの腕前で、小学校のころやっていた空手も黒帯の井上が特技に挙げるのは「泡をつくること」だ。舌先でつくった小さな気泡をシャボン玉のように飛ばす他愛もないものだが、1つ上の韮沢から受け継いだ大事な芸。かわいがってもらいながら、何もかもを吸収しようという貪欲さの表れでもある。

 1年秋以来となる井上のサード守備は、不安だったスローイングも安定感を増した。昨秋は右足首の捻挫の影響が打撃に出ていたが、今春は万全。岩井監督は「井上には全部を要求する」と言い切る。試合を決める一発だけでなく、ときにはチャンスメークも期待。井上がサードに回ったことで、シートがところてん式に替わって、チームも活性化した。井上を中心に生まれ変わった花咲徳栄が、紫紺の大旗を取りに行く。

 ▼井上朋也(いのうえ・ともや) 2003(平成15)年1月28日生まれ、大阪府四條畷市出身の17歳。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。四條畷中時代は生駒ボーイズでプレー。高校通算47本塁打。今春が3度目の甲子園出場。

 

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