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【高校野球】

「奥川を見習え」同県ライバルの存在が日本航空石川・田中颯希を変えた!制球難改善でチーム救った

2020年2月1日 0時36分

エースの座を狙う日本航空石川の田中颯希投手

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◇センバツ高校野球企画「春の主役に立候補」

 第92回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)に出場する32校が出そろった。中部地区から出場するチームの注目選手を紹介する。

 昨秋は背番号10。だが、その活躍ぶりはエースと言って差し支えないものだった。日本航空石川の最速143キロ右腕、田中颯希投手(2年)は公式戦全9試合に登板し、うち6試合に先発。特に北信越大会は初戦から決勝まで、全4試合で先発マウンドに上がった。

 「自分しかいないと思った。嘉手苅(かてかる)一人では勝てない。絶対に自分が抑えるという気持ちで投げていた」

 最速147キロのエース・嘉手苅が県大会中に右肘を痛めた。チームの苦境を救ったのが、テンポのいい投球が持ち味の田中だった。大きなポイントとなったのが、北信越大会準々決勝の敦賀気比(福井)戦。夏の練習試合でコールド負けした相手に、ひるむことなく真っ向勝負し、7安打3失点で完投。難敵を封じ、2年ぶりとなるセンバツへの道を切り開いた。

 昨春までは、制球難に苦しんだ。常にボール先行の投球となり、取りにいったストライクを痛打された。球数も多く、野手のリズムを乱した。

 見かねた中村隆監督(35)が諭すように声を掛けた。「奥川を見習え」。同県のライバル、星稜の前エースで、ヤクルトにドラフト1位指名された奥川恭伸を参考に、初球でストライクを取ることを徹底。「1ボール2ストライク」のカウントにすることを心掛けた。すると、投球内容が改善。中村監督は「球速も5、6キロ上がった。田中が一本立ちしてくれたのが大きかった」と評価を改めた。

 嘉手苅の状態次第では、本番で背番号1を付ける可能性もある。「『1』を背負いたい。そのつもりでチーム練習、自主練習を頑張っている」。正真正銘のエースとして、甲子園のマウンドに立つことを目指している。

 ▼田中颯希(たなか・さつき)2002(平成14)年8月9日生まれ、福井市出身の17歳。180センチ、82キロ、右投げ右打ち。小学3年から社北ブルーファイヤーズで野球を始め、中学時代は福井東ボーイズに所属。日本航空石川では2年春に背番号11でベンチ入り。昨秋は全9試合に登板。うち6試合で先発し、3完投(1完封)。防御率3・80。

 

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