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【高校野球】

高専初の甲子園が見えた!!「大いに希望を持って」三重王者の近大高専には実力十分“投打の柱”も

2019年12月13日 23時8分

21世紀枠の地区候補校に選ばれて喜ぶ田島主将(前列左端)ら近大高専ナイン

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 第92回センバツ高校野球大会(来年3月19日から13日間・甲子園)の「21世紀枠」の地区候補9校が13日、日本高野連から発表された。各都道府県から推薦された候補校から、地区ごとの最終候補1校(北海道は単独で地区扱い)に絞り込まれ、東海地区からは近大高専(三重)が選出。北信越地区は敦賀(福井)、近畿地区は伊香(滋賀)が選ばれた。来春の21世紀枠は地区候補9校中3校。一般選考29校(明治神宮大会枠1校を含む)を加えた計32校は、来年1月24日の選考委員会で決定する。

 高専初の甲子園出場校として名を刻むまで、あと一歩。近大高専が初めて21世紀枠の地区候補校に選出され、部員60人は重阪俊英監督(37)の「やることは変わらない。大いに希望を持って、基本に忠実に足元を見つめ直そう」という言葉に、力強くうなずいた。

 秋の三重県大会を初制覇し、実力十分で候補に名を連ねる。投打の中心は最速140キロ右腕で、1年夏から1番に座って高校通算16本塁打の白石晃大外野手(2年)だ。

 東海大会初戦で3安打1打点と打線を引っ張りながら、先発のマウンドでは7イニング4失点。敗れた悔しさを胸に「自分が無失点に抑えて、ホームランを打って1−0で勝てばいい。独り善がりに聞こえるけど、それくらいの覚悟で甲子園を目指している」とレベルアップを誓う。

 2011年春、開校した熊野市から名張市に移転。専門技術者を社会に送り出す文武両道の追求だけでなく、積極的に地域交流も取り組む。祭りに参加して後片付けも買って出るほか、野球教室の会場としてグラウンドを提供するなど、名張に根付いて甲子園出場のない県北西部・伊賀地区の代表校に成長した。

 OBの鬼屋敷正人(元巨人)が09年、高専から初めてドラフト指名を受けてから10年。「全国の高専の代表として、チャレンジャー精神を大事に頑張りたい」。田島大輔主将(2年)の言葉通り、無心で次の“初”の歓喜を待つ。

 ▼高専 高等専門学校の略称で、中学校卒業生を受け入れて原則5年制で工学や商船などの専門技術者を養成する。大学や短大と同じ、高等教育機関と位置付けられている。全国に国立51校、公立3校、私立は近大高専を含む3校がある。高野連の「高等学校在籍3年以下」という規定によって4、5年生は選手資格がない。

 

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