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【高校野球】

「1週間500球」の新ルール 吉田輝星、田中将大らはアウトも根尾昂、奥川恭伸らはセーフ

2019年11月5日 19時6分

「投手の障害予防に関する有識者会議」の会合後、会見に出席した委員の小宮山悟早大監督(左)、渡辺元智元横浜高校監督

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 高校野球の来春センバツ大会から「1週間500球以内」の球数制限が採用されることが5日、内定した。当面3年間は罰則を設けず、試行期間とする。この日、投手の故障防止策を話し合うために日本高校野球連盟(八田英二会長)が設置した「投手の障害予防に関する有識者会議」が大阪市内で最終となる4度目の会合を開き、球数制限など最終答申の骨子をまとめた。

 では過去の例ではどうだったのか。今回の制限に引っ掛かるのは、昨年の夏の甲子園で準優勝だった金足農の吉田輝星投手(現日本ハム)だ。5日間(4試合)で570球。2回戦から準決勝までの7日間(4試合)では592球を投げている。この制限に当てはめると準決勝の途中で降板。決勝は登板できないことになる。

 2006年の夏に優勝した早実で言えば、斎藤佑樹投手(現日本ハム)は3回戦から決勝での引き分け再試合までの6日間(5試合)で689球を投げたが、このルールなら決勝の途中で降板し、再試合は登板できなかった。一方、準優勝に終わった駒大苫小牧の田中将大投手(現ヤンキース)は7日間(5試合)で577球。再試合の途中で降板しなければならなかった。

 また、2007年夏の甲子園で準優勝だった広陵(広島)の野村祐輔投手(現広島)は2回戦から決勝までの7日間で5試合に投げ、588球。決勝の途中で降板を余儀なくされる。

 今春センバツで優勝した東邦を例に挙げると、石川昂弥投手(中日ドラフト1位指名)は5日間(4試合)で430球を投げた。今夏の準優勝だった星稜の奥川恭伸投手(ヤクルト1位指名)は6日間(4試合)で379球だった。2018年春のセンバツで優勝した大阪桐蔭・根尾昂(現中日)は5日間の4試合のうち1試合は登板がなく、3試合で392球。有力校では複数投手の起用が根付き始めている証しだ。

 球数制限については昨年、新潟県高野連が独自に「1試合100球以内」とする規則を導入しようとしたのを契機に議論が巻き起こった。新潟県高野連はこの案を実施することなく、日本高野連で話し合うことになった。日程緩和は今夏の甲子園大会(全国高校野球選手権大会)から進められており、決勝前日、準決勝前日の2日間を休養日とする日程緩和を実施している。今後、各校の指導者に主体的な練習過多への配慮、故障報告などコミュニケーションの活性化、複数投手の育成、負担の少ない投球フォームの指導などが求められる。

 

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