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【ゴルフ】

23歳柏原明日架、涙の初V 「最終日18番、ギャラリーに囲まれて、大声援を…」夢が実現

2019年9月29日 21時9分

優勝スピーチで涙ぐむ柏原

写真

◇29日 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子最終日(宮城県利府GC)

 待ち焦がれた瞬間だ。首位と2打差の4位から出た柏原明日架(23)=富士通=が7バーディー、3ボギーの68とスコアを伸ばし、通算10アンダーでツアー初優勝。度重なるV逸がトラウマ(心的外傷)となっていたが、ようやく「初Vの壁」を突破した。

 夢が実現した。「最終日の18番でギャラリーに囲まれて、大声援をもらって、自分の名前がボードの1番上にあって…」という「ゴルフを始めた時からの夢」。1メートル半のパーパットをカップに沈め、ボールを拾い上げると、うれし涙がこみ上げた。

 キーホールは15番。左に池が迫るパー3だ。「あの時のアングルにすごく似てた」。史上初の10代で最年少メジャーVを目指した2015年10月の日本女子オープン。首位タイで迎えた17番パー3でティーショットを池に落とし、痛恨のトリプルボギー。4位に終わり「忘れたくても、どうしても忘れられない」大会となった。

 「それから何度も同じアングルを前にすると、技術面でもメンタル面でもマイナスな部分が出て…。弱い自分をここで乗り越えないと、この先、本当に勝てないと思った」。7番アイアンで打ったティーショットはグリーンをオーバーしたが「思った通りにピン方向に打てた。勝てる、と思いました」と確信した。

 同郷の大山志保やアン・ソンジュ、上田桃子ら歴代の賞金女王に何度も助言を求めてきた。「なぜ優勝できないのか」。大山には「1勝目の早さじゃないよ」と諭され、アンからは「何を生意気言ってるの? アスカは何勝してるの? もっと謙虚になれ」と叱咤(しった)された。

 悩んで、少しだけ大人になって、夢を1つ手にした。4年前のプレー後は泣きながらサインの列でファンに対応した19歳は、倍増したその列で笑顔をふりまく23歳になった。

 

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