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【ゴルフ】

石川遼、自身初の2戦連続Vで8年ぶりの賞金ランク首位

2019年8月26日 紙面から

優勝を決めガッツポーズ=ザ・ノースカントリーGCで

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◇長嶋茂雄招待セガサミー杯<最終日>

 ▽25日、北海道千歳市、ザ・ノースカントリーGC(7178ヤード、パー72)▽晴れ、22・3度、北北西7・6メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽66選手(うちアマ2人)▽観衆5664人

 石川遼(27)=カシオ=が初の2戦連続優勝を達成、ツアー通算16勝目を飾った。5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダー。後続に4打差をつけ、初日から首位を譲らない完全優勝を果たした。この大会は5年ぶり2度目の制覇。8年ぶりに賞金ランクトップにも浮上した。週明け発表の世界ランクではジャンプアップが見込まれ、熱望している来夏の東京五輪出場にも望みが出てきた。

 前戦の日本プロが復活を印象づける優勝なら、今回は強さを見せつける勝利だ。石川の5番パー4、グリーン左カラーからの寄せは、ピンまで8ヤードの真っすぐなライン。安全に行くならパターでよかった。だが、わざわざ58度のウエッジを持ち、ピンを抜いて、チップインさせるつもりで転がした。ボールは思惑通りにカップに沈んだ。

 「パターの方がOKの位置につけやすい。でも、一緒に回っている選手に『守ってるな』と思わせたくなかった」。3番パー5の第2打をドライバーで打ったのも同じ理由だ。強いと感じさせて周囲を圧倒する。そして1オンを狙える短い17番パー4では一転、9番アイアンで第1打を打って取りこぼしを避ける。強者のゴルフだった。

 大会初日の朝、実は欠場も考えた。中学時代から家族ぐるみで付き合いがあった義母(妻の母親)の悲報がもたらされた。1年ほど前からがんで闘病していたが、急な死だっただけにショックは大きく、帰って妻の近くにいてあげたい思いもあった。見に来てくれるファンがいるから、と出場を決意したが、気持ちの整理は難しく、黒装束で臨んだ第1ラウンドは2連続ボギーでスタートした。

 それでも、その後は自分でも驚くほど冷静に、プレーに集中。7バーディーを奪って首位に立ち、4日間明け渡さずに走り続けた。「最終日の最終ホールだけは『(義母が)頑張っている姿を見てくれているかな』と思ってやった」と、いとおしそうに天を見上げた。

 7月の日本プロに続く2戦連続優勝で合計6000万円を積み上げ、賞金ランクは一気に1位になった。ただ「まだ先が長い。予選を終わってトップタイとか1打リードというくらい」と本人に興奮はない。それよりも、目標は米ツアーとして行われるZOZOチャンピオンシップ(10月24〜27日、千葉・習志野)に出場すること。そして、東京五輪出場につながる世界ランクを上げることだ。

 「(五輪出場の)2枠に入れるように。(松山)英樹も頑張っているんで」。その松山とは一緒に回りたい意欲も湧いてきた。「プライベートのゴルフでも勝負したい。一緒にやって恥ずかしいと思う時期もあったが、今のドライバーショットやアイアンの精度を、正面からぶつけてみたい」。いよいよ始まった男子ツアーの本番は、石川を中心に回る。 (大西洋和)

 

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