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【ゴルフ】

浅井咲希、涙の初V 黄金世代で9人目

2019年8月26日 紙面から

ツアー初優勝を果たし、涙を流す浅井咲希=大箱根CCで(武藤健一撮影)

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◇CATレディース<最終日>

 ▽25日、神奈川県箱根町・大箱根CC(6704ヤード、パー73)▽晴れのち曇り、23・7度、東南東1・9メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽52選手▽観衆4283人

 初日から首位に立った浅井咲希(21)=小杉CC=が3バーディー、2ボギーの72で回り、通算10アンダーの完全勝利でツアー初優勝。1998年度生まれの“黄金世代”9人目の優勝となった。パッティングで手が動かなくなるイップスを乗り越えての涙の初Vだった。1打差9アンダーの2位に2週連続Vが懸かっていた穴井詩(31)=GOLF5、8アンダーの3位にイ・ボミ(韓国)が入った。

 5メートルのバーディーパットを50センチに寄せた。浅井が2位に2打差をつけて迎えた最終18番。ウイニングパットになるかと思われた、その50センチのパーパットはカップを超えて2メートル先まで転がってしまい「もうホールアウトできないんじゃないかと思った」とか。だが「もう負けたと思ったから、今まで悩みながらやってきたことをこのパットに込めよう、絶対にカップに届かせるとだけ考えて打った」と言うボギーパットがカップに沈む。今度こそ正真正銘のウイニングパット。その瞬間、浅井の目から涙があふれた。

 高校時代の団体戦で「1メートルのパットがカップを1回転して、自分の足に当たりかけた」ことがきっかけで、思うように手が動かないイップス状態に陥った。プロテスト受験も断念しようとしたが父の夢実現のため「一度だけ受けよう」と決意し、合格してここまで来た。試行錯誤の末、現在はクローグリップ(右手は横からあてがい甲が正面を向く)で戦う。

 黄金世代の仲間からの激励もあった。全英女王の渋野からは今朝「『またご飯行こう。今日は最終日、頑張れよ』ってメッセージが…」。小祝からもらった貝殻とヒトデのピアスをお守り代わりに身に着けた。最終グリーン脇には勝、大里、高橋彩が待っていてくれた。同世代の応援を力に変えた。初めて栄冠を手にした身長151センチ、小柄な飛ばし屋は「今日で自分のゴルフが試合で通用するレベルまで来たと感じられたので、次の目標は2勝目です」。そう話す顔は希望と自信に満ちあふれていた。 (月橋文美)

<浅井咲希(あさい・さき)> 1998(平成10)年6月13日生まれ、兵庫県尼崎市出身の21歳。151センチ、54キロ。6歳で始めたスナッグゴルフ(子供用の簡易版ゴルフ)をきっかけに小学2年時から本格的にゴルフに取り組んだ。父・靖宏さんのスパルタ指導を受け、滝川二高(兵庫)時代の2015年に兵庫県アマ優勝。17年のプロテストに勝みなみ、小祝さくららとともに一発合格。今季はQTランキング2位、リランキング15位で開幕からツアー参戦。

 

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