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【ゴルフ】

ウッズの「I」より「We」が心に響く

2019年4月24日 紙面から

◇武川玲子コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」

 タイガー・ウッズ(米国)がマスターズ・トーナメントで歴史的な復活勝利を挙げてから1週間。ゴルフ界はいまだ興奮冷めやらずといった状態が続いている。そんな中、ウッズのバッグを担いでともに戦ったキャディーのジョー・ラカバさんが、優勝後の2人の心温まるやりとりを公開し、注目を集めた。

 18番グリーンで、勝利を決めたウッズがラカバさんにかけた最初の言葉は「We did it(僕たちはやったんだ)」だった。I(僕)ではなくWe(僕たち)だったことが、ラカバさんの心に大きく響いた。「アテストを終えて、僕たちは静かに目を合わせた。まだ勝ってから7分ほどしかたっていなかったが、タイガーはもう一度、We did it、と言ったんだ。それ以外に言葉はいらなかった」と言う。ベテランキャディーのラカバさんが、ウッズの相棒になったのは8年前のことだ。腰のけがで戦列を長く離れた時期も、ひたすらボスの帰りを待ち続けた。

 キャディー仲間と美酒に浸っていた夜、ラカバさんの携帯電話に670通ものテキストメッセージが入ったが、その1つはウッズからだった。

 「一緒に諦めずに頑張ってきてくれたことにとても感謝している。兄のように愛している」とウッズは短い文字に思いをしたためた。「本当にうれしかった。だから僕もタイガーに『今度ゆっくり食事をしよう。そしてまた次の試合に向かおう』と返事を送った」とラカバさん。今ごろ2人でようやくこの勝利をかみしめているに違いない。 (全米ゴルフ記者協会会員)

 

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