トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

世界が震えた! ウッズ、11年ぶりメジャー制覇の原動力は…

2019年4月16日 紙面から

最終ラウンド、18番で優勝を決め、喜びを爆発させるタイガー・ウッズ。メジャー制覇は11年ぶり(ロイター・共同)=オーガスタ・ナショナルGCで

写真

◇マスターズ<最終日>

 ▽男子メジャー第1戦▽14日、米ジョージア州オーガスタ、オーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)▽曇り後晴れ、23度、南8メートル▽賞金総額1150万ドル、優勝207万ドル▽65選手(うちアマ4人)

 【オーガスタ(米ジョージア州)大西洋和】2位から出たタイガー・ウッズ(米国)が逆転で14年ぶり5度目のマスターズ優勝を果たした。メジャー大会は11年ぶりの通算15勝目。2打差を追ってスタートし、6バーディー、4ボギーの70で通算13アンダーにした。米ツアー通算81勝目で、サム・スニードが持つ最多勝利記録にあと1勝とした。日本勢は振るわず、松山英樹(27)=レクサス=が通算3アンダーで32位。金谷拓実(20)=東北福祉大3年=は58位で日本人2人目のローアマを逃した。小平智(29)=アドミラル=は61位だった。

 緑一色のマスターズには、赤いシャツと黒いパンツがよく似合う。18番グリーン。靴1足分ほどのウイニングパットを沈める前から、ウッズは目に涙をためていた。昨年9月のツアー選手権は制した。しかし、メジャーで勝ってこそ−の思いは強かった。それが最初のメジャー勝利だったマスターズで果たせた。これほどドラマチックな復活劇はない。

 「この勝利はこれまでの優勝の中で間違いなく一番大きい。(マスターズ)初優勝から22年後にまた勝てるなんて信じられない」

 最終ラウンドの中盤まで2打差に10人以上がひしめいた。だが、首位を走りウッズとともに最終組を回っていた全英王者のモリナリが、ウッズを応援するパトロンの圧に屈したかのように12番の第1打を水路に入れて失速。逆にウッズは15番をバーディーをとって単独首位に立ち、16番パー3を80センチにつけてリードを2打差に開いた。

 かつては飛距離で他を圧倒していた。3日目まで攻撃的なゴルフで後続に大差をつけ、最終日は手堅く逃げ切るのが勝ちパターンだった。過去のメジャー14勝は、すべて逃げ切り。しかし、頭髪が薄くなった43歳に今、飛ばしの優位性はない。今大会の平均飛距離は294・5ヤードで44位。1位のフィナウには20ヤード以上もかなわない。だが、ピン右に落としたボールを反時計回りに転がし寄せた16番のスーパーショットのような、集中力が研ぎ澄まされたときのビッグプレーは健在だった。

 相次ぐ故障と復帰に加え、離婚騒動や酩酊(めいてい)状態での自動車運転など、ウッズには多くのトラブルが取り巻いた。それを乗り越え、ウイニングパット後に母のクルティダさんや娘のチャーリーちゃん、息子のサムくんと抱き合った姿に、パトロンも他の選手たちも多くの拍手を送った。

 「自分を信じ、集中してゴルフに没頭した。マスターズで優勝する姿を、幼い息子に初めて見せることができた。父親としての役割を果たせた。これ以上幸せなことはない」。円熟の境地に入ったウッズがセレモニーでこう語っている時、コースの出口に向かうパトロンたちの「タイガー! タイガー!」というコールが響き続けた。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ