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【ゴルフ】

河本、大会新の15アンダーでツアー初V 弟がキャディーで支える

2019年4月1日 紙面から

最終日、5番でバーディーを奪う河本結=UMKCCで

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◇アクサ・レディス<最終日>

 ▽3月31日、宮崎市・UMKCC(6525ヤード、パー72)▽晴れ、15・3度、西9・2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽52選手(うちアマ1人)▽観衆6008人

 4打差首位から出た河本結(20)=エリエール=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算15アンダーの大会新記録でツアー初優勝を飾った。愛媛県出身選手のレギュラーツアーVは史上初。開幕戦からの日本人選手による4連勝は2005年以来14年ぶりとなった。5打差の10アンダー2位にユン・チェヨン(韓国)とS・ランクン(タイ)、9アンダー4位にペ・ヒギョン(韓国)と初日首位の脇元華(21)が入った。

 初Vはまさかのアクシデントから始まった。スタート前の練習に向かう途中、河本のキャディーを務めた弟・力(りき)さん(日体大2年)が斜面で転倒、両手から大出血。最終ラウンドを目前にキャディー交代!?という事態に陥ったのだ。

 「本当に心配で…。でも私はもし骨が折れていてもバッグを担いでほしかった。そばにいてくれるだけで心強いから」。医務室で手当てを受ける弟に「他の人じゃなく力がいい」と懇願。そんな思いに弟も応えた。

 バタバタの末、飲み物も持たずにスタート。その影響か、いきなり1番で第2打を木に当て、ボギー。4打だった2位との差は一気に2になったが、それで逆に変な気負いが消えた。

 5、8、11番でバーディーを奪い、再び独走態勢に。そして苦手にしていた14番パー4で「100点満点のティーショットが打てた。『あ、私が絶対勝つ』と思った。『強くなったな私』と」。

 17番こそボギーとしたが最終18番はバーディー締め。大会レコードも1打更新し「この先、来週からも頑張っていけると自信になるバーディーだった。一昨年のサードQT(予選会)で落ちたり、泥水も飲んできた。でも諦めず、信念を曲げずに一生懸命やったら夢はかなうんだなと思えた」とうなずいた。

 昨年下部ツアー2勝目を挙げた翌週、岡本綾子に掛けられた言葉、「満足しちゃ駄目よ」が常に胸の奥にある。次の目標は賞金ランク5位以内、年間平均ストローク71未満。来年は賞金女王、そして3年後には米ツアー参戦−。自ら描いた青写真に向け、河本は歩み続ける。 (月橋文美)

◆弟・力さん 副賞のベンツは「僕のものです」

 河本の弟・力さんはばんそうこうだらけの両手を軍手で隠してバッグを担ぎ、姉を支えた。「クラブにだいぶ血がついちゃったけど。本当にうれしいです」。副賞の高級車「ベンツ」は大会前から力さんがもらう約束をしていたそうで「これで僕のものですね。乗り回します」。自身は男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップ(18〜21日、三重県・東建多度CC)に出場する予定だ。

<河本結(かわもと・ゆい)> 1998(平成10)年8月29日生まれ、松山市出身の20歳。163センチ、60キロ。両親の影響で5歳からクラブを握り、2013、17年の四国女子アマなどを制覇。勝みなみらと同学年の“黄金世代”の1人で松山聖陵高卒業後は日体大に進学。QT(予選会)経由で昨季プロデビュー、6月SkyレディースABC杯を皮切りに7月プロテスト合格を挟み、LPGA下部のステップアップツアーで4勝、同賞金ランク1位に。学業両立を目指す女子大生プロゴルファー。

 

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