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【ゴルフ】

予選通過に心底歓喜の松山 大きな変化の予感

2019年3月20日 紙面から

◇武川玲子コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」

 松山英樹が心底うれしそうだったのが印象的だった。第5のメジャーと呼ばれる米PGAツアーの看板大会、プレーヤーズ選手権(3月17日終了)で、ぎりぎりの予選通過ながらも決勝ラウンドで猛追し、8位に食い込んだ。「予選を通る大切さが分かった。(スコアが)悪くても腐らずにやればいい結果が出ることも分かった」と珍しく神妙だった。

 予選2日目、午前中にプレーを終えた松山。予選突破のボーダーライン上だったが、まったく諦めていなかった。練習場で修正を行ったあと、夕食に向かい現地に留まった。その間に順位はどんどんと下がり、一時は78位までも落ちた。ほとんど不可能だと思われたのだが、松山は「フィフティー・フィフティー」と予想していたという。フロリダ州オーランドの自宅まで車で2時間。帰路に就くこともできたが「ひたすら眠っていた」と動じずにじっと待ち続けた。そんな思いが神風を呼んだのだろうか、午後組の終盤にバタバタと崩す選手が続き、最後の最後に滑り込んだ。

 本当の粘りを発揮したのはここからだった。悪コンディションの決勝ラウンドは、最後に優勝の可能性まで見いだした。松山が喜んだのは8位という順位もさることながら、実戦の中でショット、パットがさえたこと。3週間後に迫ったマスターズに向け、大きな弾みとなった。「予選通過がなかったら、このよいラウンドもなかった。本当によかった」。この素直な心境は、松山の大きな変化となる予感がする。 (全米ゴルフ記者協会会員)

 

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